脳震盪は2度目が危険!脳震盪について知りましょう。
脳震盪とはどんな状態?
ボクシングなどの格闘技やサッカーやラグビーなど
選手同士が接触するスポーツをやっていた人の中には、
脳震盪になったことがある人もいると思います。
「脳震盪」は比較的よく耳にする病名だと思いますが、
脳震盪とはどんな状態のことなのでしょう?
脳震盪は頭部や顎に強い衝撃を受けて、
脳が頭蓋骨の中で揺れてダメージを受けた状態です。
脳震盪になると、めまいやふらつき、吐き気や嘔吐、
頭痛、物がぼやけて二重に見えるなどの症状が現れます。
また、場合によっては記憶喪失が起こることもあります。
ただ、脳震盪によるダメージは可逆的で一時的なものですので、
時間が経てば記憶が戻り、
そのほかの症状も消えることがほとんどです。
脳震盪の場合は、CTやMRIなどの検査をしても、
異常が見られないことがほとんどですが、
ダメージが完全になくなるまでには
2~6週間かかるとされています。
脳震盪になったらどうする?
脳震盪はスポーツだけでなく、日常生活内でも起こり得ます。
たとえば、転倒して頭をぶつけてしまったり、
バイクで事故にあったり、
出会い頭に人とぶつかってしまったりなどですね。
もし脳震盪を起こしてしまったらどうすれば良いのでしょう?
脳震盪が起こったら、とにかく安静にすることが大切です。
できれば、その場から動かさずに
横になって動かないようにしましょう。
そして、周囲の人は脈拍や呼吸状態に異常がないか、
意識レベルは低下していないかを観察します。
その後、医療機関を受診するようにしましょう。
特に、意識を失っていない、
症状があまり出ていないという軽症の場合でも、
脳はデリケートで重要な臓器ですので、
必ず医療機関を受診してください。
2度目の脳震盪は危険!
脳震盪の症状は一時的なもので、
ほとんどの場合は後遺症なく回復します。
でも、症状が一時的なものだからといって、
安心してはいけません。
脳震盪を短期間のうちに2度起こすと、とても危険なんです。
脳がダメージを負っているときに、
さらにもう1度ダメージを受けると、
セカンドインパクト・シンドロームを引き起こします。
セカンドインパクト・シンドロームを起こすと、
脳に深刻なダメージを負いますので、
致死率は50%とも言われているんです。
もし、命は助かったとしても、
重篤な後遺症が残ることがほとんどなんです。
アメリカの神経学会では、
ラグビーで明らかな脳震盪を起こした選手には
3週間は試合に出ないように忠告しているほどです。
もし、脳震盪を越した場合は、安静にして医療機関を受診、
そして短期間のうちに再度脳震盪を起こさないように
注意して生活するようにしましょう。