乳がんはライフスタイルに左右される?ライフスタイルに関係する乳がんの原因3つ!
乳がんの原因=食生活の欧米化
乳がんはライフスタイルと密接な関係があるがんです。
ライフスタイルに関係がある乳がんの原因には3つあります。
1つ目は、食生活です。
2012年のデータでは、
日本人女性の部位別がん罹患率で乳がんは1位となっています。
もともと、欧米人に比べると
日本人の乳がん発症率は低かったのですが、高度成長期以降、
徐々に日本人の乳がん発症率が上がってきています。
これは、食生活の欧米化が原因ではないかと推測されています。
乳がんの危険因子に肥満がありますが、
伝統的な和食は低カロリーであることが特徴です。
でも、食生活が欧米化することで、
高脂質高カロリーの食事になって肥満の人の割合が増えたため、
日本人の乳がん発症率が上がったのではないかと
言われているんです。
閉経前の女性の場合、
肥満は乳がんの発症リスクを下げるのですが、
閉経後の女性の場合は肥満が乳がんの発症リスクを
あげることが確実視されていますので、
閉経後の女性は体重増加に気をつけるようにしましょう。
乳がんの原因=飲酒
ライフスタイルに関連する乳がんの原因の2つ目は飲酒です。
お酒は適量であれば、血行促進やリラックス効果がありますが、
女性の場合、毎日飲酒をすると乳がんのリスクが上がるんです。
ハーバード公衆衛生大学院の研究チームの調査によると、
毎日飲酒する女性はそうでない人に比べて、
がんの発症リスクが高く、
特に乳がんの発症リスクが高まることがわかりました。
これは、アルコールが
女性ホルモンのエストロゲンの働きを高め、
がんの腫瘍の成長を促進してしまうからと推測されています。
アルコールの摂取量が増えれば増えるほど、
乳がんのリスクは上がりますが、
グラス1杯のワインでも毎日飲めば、
がんのリスクは上がるそうですので、
毎日の飲酒は止めておいたほうが良さそうです。
乳がんの原因=未婚&初産年齢の高齢化
女性の社会進出が進み、
未婚の女性が増え、初産年齢が高齢化していますが、
このことも乳がんの発症リスクを上げているんです。
未婚であるということは、出産する機会がない、
もしくは少ないことになります。
また、初産年齢が高齢化すれば、出産回数が少なくなります。
昔の女性は若くして結婚し、子どもが多かったので、
何度も妊娠・出産をしていました。
つまり、生理が止まっている期間が、
現代の女性よりも長かったんです。
生理がある期間が長いと、
それだけエストロゲンが作用する時間が長くなりますので、
乳がんの発症リスクが上がってしまうんです。
未婚の女性や、初産年齢が高齢の女性が増えるのは、
時代の流れや社会状況からして仕方がないことです。
「乳がんになりやすいから、若くして結婚して、
たくさん子どもを生まなくてはいけない」
というわけでは決してありません。
ただ、自分が乳がんのリスクが高めであることを知っておくと、
肥満になるのを予防できたり、飲酒量を減らして、
毎日飲むのを止めるなど予防対策をすることができますよね。
乳がんはライフスタイル以外にも遺伝的な原因がありますが、
肥満予防や毎日の飲酒を止めることは今すぐ実行できますし、
遺伝的な要因がある人にも有効な予防法です。
乳がんにならないための予防法を今すぐ始めましょう。