イメージ画像

バセドウ病と橋本病は似ているようで違う!バセドウ病と橋本病の関係を知りましょう!




バセドウ病と橋本病の違い=メカニズム

161014-2

バセドウ病と橋本病は、
どちらも甲状腺に関する自己免疫疾患の病気です。

バセドウ病は甲状腺の機能が亢進してしまう病気で、
橋本病は甲状腺の機能が低下してしまう病気になります。

ただ、このバセドウ病と橋本病は
どちらも自己免疫に異常が生じるために起こる病気なのです。

自己免疫に異常が生じて、
甲状腺を免疫機能が攻撃することで
バセドウ病や橋本病が起こります。

では、自己免疫の異常が生じて甲状腺を攻撃しているのに、
一方では甲状腺の機能が亢進し、
もう一方では甲状腺の機能が低下してしまうのは
なぜなのでしょう?

バセドウ病は免疫異能が甲状腺を異物とみなして攻撃しますが、
この過程で自己抗体を作ってしまいます。

この自己抗体が甲状腺を刺激して、
甲状腺ホルモンを過剰に分泌するようになります。

これが、バセドウ病です。

次に橋本病ですが、
橋本病は免疫機能がそのまま甲状腺を攻撃して、
甲状腺の細胞を破壊してしまいますので、
甲状腺の機能が低下して、
甲状腺モルモンの分泌量が減ってしまうのです。

バセドウ病と橋本病の違い=症状

151216-2

バセドウ病と橋本病の違いは、症状にも現れます。

先ほども少し触れましたが、
バセドウ病は甲状腺機能が亢進して、
甲状腺ホルモンが多くなります。

逆に橋本病は甲状腺機能が低下して、
甲状腺ホルモンが少なくなります。

甲状腺ホルモンは
全身の細胞の代謝に関わるホルモンですので、
甲状腺ホルモンが多くなれば、全身の代謝がアップし、
少なくなれば全身の代謝が下がります。

バセドウ病では細胞のの代謝が上がるので、
動悸や頻脈、多汗、暑がりになる、微熱、痩せる、
疲れやすいなどの症状が現れます。

24時間ずっとノンストップで
ジョギングをしているようなものだと思ってください。

橋本病は細胞の代謝が下がるので、
徐脈や低体温、倦怠感、動作緩慢、太る、皮膚の乾燥、
眠い、無気力などの症状が現れます。
バセドウ病と橋本病は、正反対の症状が現れるんです。

ただ、どちらも甲状腺に異常が出る病気ですので、
甲状腺が全体的に腫れてしまうという症状は共通しています。

橋本病がバセドウ病に変化することも?

130705-12

バセドウ病と橋本病の違いを説明してきましたが、
似たような病気でありながら、
違う点も多いという不思議な関係であることが
お分かりいただけたでしょうか?

実は、バセドウ病と橋本病は
もう1つ不思議な関係があるんです。

すべての患者さんに当てはまるわけではなく、
ごくまれなケースではありますが、橋本病の患者さんが、
突然バセドウ病に変わることがあるんです。

甲状腺機能が低下していたら、
突然何らかの原因で甲状腺機能が亢進してしまうんです。

これは、バセドウ病になった人が家族にいる場合の
橋本病患者さんに多く見られる傾向です。

橋本病がバセドウ病に変化するなんて、
とても面白い現象というか不思議な現象ですね。

バセドウ病も橋本病も、遺伝が発症要因となっていますので、
甲状腺疾患を患った人が家族にいる場合は、
定期的に検査を受けたほうが良いでしょう。





タグ



2016年10月14日 | カテゴリー:健康全般

あわせて読みたい関連記事