痩せの大食いのメカニズムとは?基礎代謝を上げる事で「痩せの大食い」に近づく事は可能!
羨ましい「痩せの大食い」
皆さんの周りに、人一倍食べているのに、
全く太っていなくて、
スマートな体型を維持している人はいませんか?
「痩せの大食い」と言われる体質の人ですね。
ダイエットブームが続いている昨今、
「食べた分だけ太ってしまうから、ダイエットをしている」
という人にとっては「たくさん食べているのに、太らない」
という体質の人を見ると、羨ましく感じることも多いと思います。
「痩せの大食い」のメカニズムは、
一体どうなっているのでしょう?
痩せの大食いのメカニズム①=褐色脂肪細胞
脂肪細胞には、白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞の2種類があります。
通常の脂肪は、白色脂肪細胞のことです。
白色脂肪細胞は、栄養分を溜め込む働きがあります。
褐色脂肪細胞は、白色脂肪細胞とは逆の働きがあり、
栄養分を分解し、熱エネルギーに変えます。
痩せの大食いの人は、白色脂肪細胞が少なく、
褐色脂肪細胞が活発に働いているため、
たくさん食べても、その栄養分は体内に貯蔵されず、
エネルギーに変わるので、太らないのです。
白色脂肪細胞が多い人は、
栄養分がそちらに多く送られてしまいますので、
太りやすい体質になります。
白色脂肪細胞の量は、遺伝的な要素によって決まることが
多いのですが、乳児期や思春期の食生活にも
左右されることがわかっています。
痩せの大食いのメカニズム②=消化器官の弁
食べたものを消化する胃や十二指腸、小腸などの消化器官には、
食物の移動時間を調整するための弁がついています。
この弁がついていることで、消化器官内を
食物がゆっくり移動するため、
栄養分を十分に吸収できるようになっています。
でも、痩せの大食いの人は、
この弁が普通の人よりも緩くなっていて、
食物の移動時間が早く、栄養分があまり吸収されていない
ことがわかっています。
たくさん食べても、そのカロリーが体内で吸収されにくいのなら
「痩せの大食い」になることも納得できますよね。
痩せの大食いになることは可能?
痩せの大食いになりたい人は多いと思います。
でも、そんなことは可能なのでしょうか?
痩せの大食いのメカニズムの一つである
褐色脂肪細胞と白色脂肪細胞の量ですが、
これは遺伝的な要素や思春期までの食生活が
大きく関わっていますので、
大人になってからは変えることができません。
また、消化器官の弁も、自分の意思で緩くすることは不可能です。
つまり、大人になってから、痩せの大食いになることは
不可能なんです。
でも、「痩せの大食い」に近づくことはできます。
それは、基礎代謝を上げることです。
基礎代謝とは、何もせずじっとしていても、
生命を維持するために必要な消費カロリーのことです。
基礎代謝を上げれば、痩せやすい身体を作ることができます。
基礎代謝を上げるには、体内の老廃物を出し、筋肉つけることです。
「痩せの大食い」になることはできませんが、
基礎代謝を上げて、痩せやすい身体を作るようにしましょう。