ウォーキングとランニングは、どちらが優れているのか?健康のために必要なのは運動習慣。
ウォーキングとランニングは、どちらが良い?
いつでも手軽にできる運動に、
ウォーキングやランニングがあります。
ウォーキングもランニングも、
どちらも有酸素運動であり、
健康に良いものというイメージがありますよね。
でも実際には、ウォーキングとランニングのどちらが
より健康に良いのでしょう?
アメリカのローレンス・バークレー国立研究所で、
ポール・ウィリアムスが6年間かけて行った研究によると、
「ランニングとウォーキングは消費カロリーが同じでも、
ランニングのほうが簡単に痩せることができる。」、
「ウォーキングは、高血圧や高コレステロール、
糖尿病を予防するのに、最適な選択」という結果が出ています。
肥満は、高血圧や高コレステロール、
糖尿病などの生活習慣病に直結するものですよね。
この研究結果だと、ウォーキングとランニングは、
どちらが健康に良いのかわからなくなってしまいます。
ウォーキングのメリットは?
この研究結果によると、
高血圧とコレステロールに関連するリスクは、
ランニングよりもウォーキングをしたほうが、
リスクの低下が見られました。
また、糖尿病のリスクはランニングも
ウォーキングも同じだとの結果が出ています。
この結果を見ると、ランニングよりも
ウォーキングのほうが、健康に良さそうですよね。
ダイエット効果に関しては、
ランニングのほうがウォーキングよりも上ですが、
ウォーキングもダイエット効果はありますし、
体重減少=健康というわけではありません。
また、ランニングはきちんとしたフォームで行わないと
膝やアキレス腱への負担が大きく、特に肥満の人は、
怪我をするリスクが大きいのです。
これらを考えると、健康維持、健康増進のためには、
ランニングよりもウォーキングをしたほうが
良いということがわかります。
ランニングにメリットはある?
健康増進の目的では、
ランニングよりもウォーキングのほうが効果的ですが
ランニングにメリットはないのでしょうか?
そんなことはありません。ランニングだって、
ダイエット効果は高いですし、
生活習慣病のリスクを下げるというデータが出ています。
正しいフォームを身につければ、怪我のリスクは
少なくなりますし、筋力アップやトレーニングの目的では、
ウォーキングよりもランニングが優れています。
また、汗をかくことでリフレッシュ効果も得られるでしょう。
大切なのは、運動習慣
アメリカでは、30年以上にわたって、
ウォーキングとランニングのどちらが良いのか
という論争が行われていたそうです。
ウォーキングとランニングは似ていますが、
違う運動ですよね。
どちらもそれぞれメリットがありますので、
どちらが優れているというわけではないのです。
健康のために必要なのは、運動を続けていくこと、
すなわち運動習慣です。
健康増進のためには、ウォーキングでもランニングでも、
その運動を適度に続けていくことが
一番大切だと言えるでしょう。