認知症とガンの予防のために1日40分の運動を続け、健康寿命を延ばしましょう。
高齢者に多い病気とは?
高齢化社会が進む日本では、2011年のデータによると
65歳以上の高齢者は2980万人で、
総人口の23.3%を占めています。
1985年当時は、65歳以上の高齢者の割合は、
10.3%でしたので、急速に高齢化が進んでいる
ことがわかると思います。
高齢者の健康を阻む病気というと、認知症やガンを
始めとする生活習慣病が思い浮かびますよね。
認知症の患者数は、高齢者の増加に伴って
年々増加していて、2010年の時点で約226万人です。
今後は、さらに増えていくことが予想されています。
ガンは、日本人の死因の第1位であり、
日本人の3人に1人はガンで亡くなる計算になります。
生涯のうち、男性は2人に1人が、
女性は3人に1人がガンにかかり、
高齢者の場合は、過半数がガンになると言われています。
健康寿命を延ばすには
日本は長寿国として有名であり、
2008年の国連のデータによると、
日本人男性の平均寿命は79.2歳、
女性は86.2歳となっていて、
男女総合で世界一の長寿国になっています。
以前は、平均寿命ばかりが注目を浴びていましたが、
最近は健康寿命が注目されています。
健康寿命とは、介護などを必要とせず、
健康を維持している期間のことです。
2004年のWHOのデータによると、
この健康寿命でも、日本は世界一になっています。
自分の人生は、できるだけ楽しみたいですよね。
ということは、健康寿命を延ばして、
楽しみながら長生きをするということです。
健康寿命が短くなる要因には、
上記で述べた認知症やガンがあります。
健康寿命を延ばすには、
この認知症やガンをいかに予防するかが鍵と言えるでしょう。
認知症やガンの予防は、1日40分の運動
認知症やガンの原因には、
日頃の生活習慣や細胞の老化があることがわかっています。
ただ、認知症やガン予防のために、
どのような生活習慣を送れば効果的なのか、
具体的なイメージが湧かないかもしれません。
しかも高齢者になると、日頃の生活習慣を変えるのは、
億劫になりますよね。
では、認知症とガン予防に効果があることがわかっていて、
しかも簡単にできる予防法をご紹介します。
それは、1日40分以上体を動かすことです。
厚生労働省研究班の研究によると、
1日40分ほど体を動かす習慣のある高齢者は、
1日10~15分程度の人と比べて21%も
ガンや認知症になるリスクが下がるそうです。
厚生労働省によると、この「1日40分以上体を動かす」
というのは、わざわざ運動をしなくても良いそうですよ。
買い物に行く、洗濯物を干す、孫と屋外で遊ぶ、
農作業をするなど、日常的な活動でOKです。
「1日40分以上体を動かす」という目標は、
ちょっと気をつければ、すぐ達成できそうな目標です。
しかも、20%以上もガンや認知症のリスクが減るのですから、
良いこと尽くめですね。
今日から1日40分以上体を動かして、健康寿命を延ばしましょう。