子供が食べ物を喉に詰まらせた時の対処法や予防法を知りましょう。
子供が喉に詰まらせやすいもの
子供は、まだ咀嚼機能も未発達ですし、
喉や気管も細いため、
食べ物を喉に詰まらせやすいんです。
食べ物が喉に詰まってしまうと、
窒息の可能性がありますので、
周囲の大人が注意しなければいけません。
子供が喉に詰まらせやすい食べ物を知っておくと、
対策もしやすくなりますので、ご紹介します。
アメリカのオハイオ州にある
Nationwide Children’s Hospitalがデータベースを
解析した調査結果によると、
子供が喉に詰まらせやすい食べ物ワースト10がわかりました。
第1位は飴、第2位が肉類、第3位が骨、
以下野菜や果物類、粉ミルクや牛乳、ナッツ類、
スナック菓子、ビスケットやクッキー、
ホットドック、パン類と続きます。
これは、アメリカの調査結果ですので、
日本とは多少違うかもしれません。
また、日本独特の食べ物で、
子供が喉に詰まらせやすいものは、
こんにゃく入りゼリーや餅、
沢庵や煎餅類などがあります。
これらを見ると、やはり硬いものが多く、
きちんと咀嚼しないまま飲み込んでしまうことが
原因と思われます。
喉に詰まった時の対処法
子供が喉に食べ物を詰まらせた時は、
一刻も早い対処が必要となります。
子供が食べ物を喉に詰まらせ、
苦しそうにしている姿を発見したら、
すぐに応急処置をしましょう。
応急処置法は、
子供が1歳未満の場合と1歳以上の場合で分かれます。
子供が1歳未満の場合は、
乳児の頭が体よりも下になるように、
自分の片腕にうつぶせにして乗せて、手で顎を支えます。
そして、肩甲骨の間を強く5回叩きましょう
(背部叩打法)。
通常、その刺激によって、喉に詰まったものが、
口腔内に出てきますので、
口の中を注意して観察して下さい。
子供が1歳以上の場合は、
頭が下になるように太ももに乗せたり、抱きかかえて、
肩甲骨の間を強く5回叩きます。
これは、1歳未満と同じ背部叩打法です。
また1歳以上の場合は、
後ろから抱きかかえるようにして、
腹部を突き上げるハイムリック法も有効です。
この応急処置の注意点としては、
1歳未満の子供にはハイムリック法は
危険なため行わないことと、
呼吸停止している時は、救急車を呼ぶ前に、
心肺蘇生法を行うことです。
喉に詰まらせないためには
子供が食べ物を喉に詰まらせた時の対処法を
ご紹介しましたが、最も重要なのは
喉に詰まらせないようにすることです。
食べ物を喉に詰まらせないようにするためには、
食べることに集中させる環境を作ることです。
子供の興味が食事以外に向いていると、
窒息しやすくなります。
具体的には、テレビを見ながらや歩きながら、
遊びながら等何かしながら食事をするのは止めましょう。
また、食べ物を口に入れたまま話すと、
無意識に飲み込んでしまう場合があるので危険です。
また、自分でしっかり噛み砕けるようになるまで、
ナッツ類や豆類など硬いものを食べさせるのは、
止めたほうが良いでしょう。
食事に集中させる環境を作り、大人が見守ることで
子供が食べ物を喉に詰まらせるリスクは
かなり低下させることができます。
万が一、喉に詰まらせた場合は、
上記の対処法を落ち着いて行ってくださいね。