全身症状が出ることもある外反母趾。外反母趾の予防や対策法を知りましょう。
外反母趾とは?
外反母趾に悩む女性は、結構多いんです。
軽症の人も含めれば、
中高年の女性の約50%が外反母趾の症状を持っていると
言われています。
外反母趾は、足の親指が小指の方向へ曲がっていき、
親指の付け根の関節が外側に飛び出してしまうため、
靴を履いた時に、靴に親指の付け根が当たることで、
痛みが出たり腫れたりする症状のことです。
外反母趾の原因は、ヒールの高い靴や
つま先の細いパンプスなど足に合わない靴を履いて、
足を締め付けて負担をかけてしまうことや、
足の指を使わずにベタベタと歩くこと、
運動不足などが挙げられますが、
遺伝的な原因もあると言われています。
男性と比べて女性に外反母趾が多い理由は、
ハイヒールや細いパンプスなどを履いて、
足に負担をかけることが多いという理由に加えて、
男性より女性のほうが筋力が弱いため、
足の指の周りの筋力が低下しやすく、
外反母趾が進行しやすいという理由があります。
外反母趾の影響は?
外反母趾になると、「好きな靴を選べなくなる」、
「歩くだけで痛い」という症状が出てきますが、
重症になると足の親指の付け根が脱臼することもあり
歩行困難になることもあります。
また、外反母趾の恐ろしいところは、
足の症状以外に全身的な症状が出るケースがあることです。
この全身症状は、外反母趾になったことで
体の土台である足のバランスが崩れてしまい、
全身に歪みが生じることで起こります。
症状の一例としては、
O脚や腰痛、膝痛、肩こり、猫背、側弯症、偏頭痛、
めまい、自律神経失調症などがあり、
外反母趾はたかが足の一部の症状と
楽観視できないような症状が出てくる場合があるのです。
これらの全身症状を治すには、
根本的な原因である外反母趾を治療するほかありません。
外反母趾の対策法
外反母趾対策は、保存療法と手術療法に分けられます。
手術療法は、足の親指の付け根の脱臼など
重症になってしまった場合、
骨を削る手術などをしなければなりませんが、
ほとんどの場合は保存療法を選択します。
保存療法は、まず自分の足に合った靴を選ぶことです。
自分の足に合った靴を選ぶことで、
足への負担を軽減させることができます。
また、長時間歩いたり、立ち続けることもNGです。
太ることも足へ負担をかけてしまいますので、
体重管理も行うようにしましょう。
次に、歩き方を注意する必要があります。
足の指を使うことを意識しながら歩き、
足指の筋肉を鍛えるようにしましょう。
また、外反母趾の治療には、
テーピングやストレッチも効果的です。
独学で行うと、
逆に症状を悪化させる可能性がありますので、
整形外科や接骨院などを受診して、
テーピングやストレッチの効果的な方法を
学んでから行ってください。