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光が当たってないのにピカピカ光っているように感じる光視症について知りましょう。




光視症とは?

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眼に光が当たっているわけではないのに、
眼がチカチカ・キラキラと光の点滅を感じたり、
夜になるとピカっと光ったりすることはありませんか?

それは、光視症かもしれません。

若い時は、硝子体は硬くしっかりしていて、
硝子体と網膜は接着しているのですが、
加齢とともに硝子体はしぼみ、
網膜との接着が緩くなります。

そうすると、視線を動かすたびに硝子体は揺れ、
網膜が引っ張られます。

この網膜が引っ張られる刺激によって、
実際にはない光を感じるようになるのです。

光視症の症状は、眼の中で無数の光がうごめいたり、
視野の中心や端で光が点滅したり、
稲妻のように光が走ったりと人によって様々です。

眼の病気が隠れていることも

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光視症は、基本的には加齢に伴う生理現象の一つですので、
放置していても特に問題はなく、症状を理解し、
上手く付き合っていくしかありません。

ただ、光視症のすべての症例が
加齢によるものではありません。

光視症に重大な病気が隠れていることもあるのです。

光視症の症状が現れる病気には、やはり眼の疾患があります。

光視症の症状が伴う眼科疾患には、網膜剥離や網膜裂孔、
硝子体出血、ぶどう膜炎などがあります。

これらの病気は、放っておくと視力低下を起こし、
場合によっては失明に至ることもありますので、
早期の治療が必要となります。

脳の病変が隠れていることも

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光視症に隠れている病気は、眼の疾患だけではありません。

脳の疾患が隠れていることもあります。

具体的には、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害です。

脳の血管が痙攣して、血流が悪くなることで、
光視症の症状が出ていると考えられます。

脳の疾患による光視症の場合、両眼に症状が出たり、
左右どちらの眼に症状があるのか認識できない
という特徴があります。

また脳の病変ではなく、
片頭痛でも光視症のような症状が出ることもあります。

光視症は一度検査を

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光視症の大部分は加齢によるものですが、
上記のような重大な病気が隠れていることもあります。

放っておけば、失明または命の危険がある病気ばかりですので
光視症は自己判断で放っておかずに、
一度しっかり検査をしましょう。

光視症の検査は、主に眼底検査と視力検査を行います。

また、光視症の症状が片眼だけでなく、
両眼にある時は、脳の病変を疑い、
それに関する検査も行うことになります。

これらの検査で加齢に伴うものと診断されれば、
特に治療の必要はありませんが、網膜穿孔が見つかれば、
レーザー治療などを行います。

特に、光視症だけでなく飛蚊症の症状も伴う場合、
眼の疾患が隠れている可能性が大きいですので、
必ず眼科を受診するようにしましょう。





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2014年6月2日 | カテゴリー:目・耳・鼻

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