夏はダニにご用心!ダニによる様々な被害を知っておきましょう。
夏はダニの活動が活発化!
日本の夏は高温多湿ですよね。
高温多湿の環境で注意すべきものの一つにダニがあります。
「たかがダニ」と思っていませんか?
ダニの力を侮ってはいけません!
ダニの好む環境は、
気温20~30℃、湿度60~80%です。
この条件は、日本の夏の気候にピッタリと当てはまります。
ダニは梅雨の時期から増え始め、夏に一気に増加するんです。
ダニにはいろいろな種類がいますが、
ダニによる被害は主に3種類に分けられます。
1つ目が、室内に生息するイエダニやツメダニによるものです。
これらのダニは、人の皮膚を刺して痒みを引き起こします。
2つ目がヒョウダニなどによるものです。
これも室内に生息するタイプのダニですが、
人を刺すことはありません。
ただ、ダニの糞や死骸がアレルゲンとなりますので、
アトピー性皮膚炎や気管支喘息などを
悪化させる原因になります。
3つ目が屋外に生息するマダニによるものです。
マダニに刺されると、
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に
感染するリスクがあります。
SFTSは、発熱や悪寒、嘔吐、意識障害、
出血傾向などの症状を引き起こし、
死に至る恐ろしい感染症です。
SFTSの治療法はいまだに確立されておらず、
致死率は10~30%と高くなっています。
ダニに刺された時の対処法
イエダニやツメダニに刺されると、
しつこい痒みが数日間続き、掻き壊してしまい、
そこから感染を起こすことも珍しくありません。
また、刺された痕が残ってしまうこともあります。
ダニに刺されたら、冷やしたり痒み止めの薬を塗るなど
掻き壊さないようにする必要があります。
特に、小さなお子さんは、
掻き壊しのリスクが高いですので注意しましょう。
痒みが強い場合は、ステロイドが入った軟膏を塗ると、
治癒が早くなります。
次に、マダニに刺された場合です。
マダニに刺された場合は、
SFTSのリスクがありますので、
必ず医療機関を受診してください。
また、マダニは長時間かけて吸血します。
吸血途中のマダニが皮膚にくっついているのを見つけたら、
無理に剥がすと
マダニの一部が体内に残る可能性がありますので
すぐに医療機関へ行きましょう。
ダニ対策はどうしたら良い?
ダニの活動が活発化する夏は、ダニによる被害も増加します。
ダニの被害を避けるためには、どうしたら良いのでしょう?
まず室内にいるダニは、掃除と換気が大切です。
掃除によりダニの死骸や糞を取り除き、
換気することで室内の湿度を下げるようにしましょう。
湿度は60%以下に保つことが理想的です。
除湿機やエアコンを効果的に使うことをおすすめします。
また、布団やクッション、ソファーなどに
こまめに掃除機をかけることも有効です。
掃除や換気をしても、ダニに刺される場合は、
ダニ用の殺虫剤を使用すると良いでしょう。
屋外にいるマダニについては、
マダニが生息していそうな草むらや森林で活動をする時は、
長袖長ズボンを着用し、
肌の露出をできるだけ少なくしましょう。
また、帰宅後はすぐに服を脱いでシャワーを浴び、
服にもマダニが付いていないかチェックしてください。
小さくなかなか眼に見えないダニですが、
ダニによる被害は大きくバカにできません。
この夏はダニ対策をしっかり行っていきましょう!