女性は要注意?アルコール依存症は女性のほうがリスクが高いって本当?
アルコール依存症とは?
あなたは、毎日お酒を飲む習慣がありますか?
もし、毎日お酒を飲んでいる人は、
アルコール依存症に注意しなければいけません。
アルコールには依存性があります。
アルコールを飲むと、
気持ちが高揚したり幸福な気持ちになって、
嫌なことを忘れることができます。
その精神的な苦痛を忘れることができた解放感を
もう一度味わいたいと思って、
アルコールを継続的に飲み続けるなり、
それからは日常生活を送ることよりも
アルコールを飲むことを優先するようになります。
そうなると、もう飲酒を自分でコントロールすることができず、
アルコールを我慢できない、
飲まずにはいられないという状態になり、
アルコール依存症になってしまうんです。
アルコール依存症になると、
どんなことよりも飲酒を優先させますので、
社会生活が成り立たなくなり、仕事は辞めざるを得なくなりますし、
周囲の人の信用もなくしてしまいます。
アルコール依存の治療をしなければ、肝硬変や食道静脈瘤、
がんなどのリスクが上がり、健康を害しますし、
家族や周囲の人にも迷惑をかけるようになります。
女性はアルコール依存症になりやすい
アルコール依存症は男性がなる病気だと思っていませんか?
近年は女性のアルコール依存症患者が増加しているんです。
2013 年の厚生労働省研究班の調査によると、
2013 年のアルコール依存の患者数は 109万人で、
そのうち女性は 14 万人という結果が出ています。
女性のアルコール依存症患者の増加の背景には、
女性の社会進出などで飲酒をする機会が増えたことなどもありますが、
実は男性よりも女性のほうがアルコール依存になりやすいんです。
アルコールは肝臓と筋肉で分解されます。
男性に比べると、女性は肝臓が小さく筋肉量も少ないので、
アルコールの代謝能力が低いんです。
また、女性は男性より体脂肪率が高いですが、
アルコールは油に溶けにくい性質を持ちますので、
体内に浸透しにくく、血中アルコール濃度が上がりやすくなります。
さらに、女性ホルモンは
アルコールの分解を抑制する作用を持っていますので、
女性は男性よりもアルコールに不向きな体質と言えるでしょう。
男性はアルコールを大量飲酒するようになってから
依存症になるまでに 15~20 年かかりますが、
女性の場合は約 10 年しかかかりません。
やはり、女性はアルコール依存症になりやすいんですね。
女性は心理的要因もかかわっている
また、女性のアルコール依存症患者は、
うつ病や摂食障害など精神的な病気を抱えている人が多いんです。
精神的な不安からお酒に逃げてしまうんですね。
抗うつ剤などの内服薬とアルコールを一緒に摂取すると、
薬の作用が強くなって、そのことに快感を持って、
アルコールを多飲するようになることが多いようです。
「アルコール依存症は男性の病気」、
「自分には関係ない病気」と思っていると、
いつのまにかアルコール依存症になっているかもしれません。
女性はアルコール依存症になりやすいこと、
精神疾患を抱えている人は特に注意しておくことを認識して、
上手にアルコールと付き合っていきたいですね。