ストレスでもじんましんが出る?じんましんについて知りましょう。
じんましんのメカニズム
体にポツポツと発疹ができて、
かゆくてかゆくて仕方がないじんましん。
あなたはできたことがあるでしょうか?
じんましんはなぜできるのでしょう?
じんましんはヒスタミンが分泌されることで起こります。
ヒスタミンとは、肥満細胞から分泌される化学物質のことです。
通常、何もないときは肥満細胞の中で
不活性の状態になっているのですが、
何らかの原因で活性状態となって、
肥満細胞から分泌されるのです。
ヒスタミンが分泌される原因は、
食品や薬品によるアレルギーや摩擦、急激な温度変化、
外傷や熱傷などの刺激です。
これらの刺激によって、ヒスタミンが肥満細胞から分泌されると、
毛細血管のから血液の成分が血管外に漏れ出して、
発疹や腫れ、赤みができて、かゆみが引き起こされます。
じんましんの原因は?
じんましんの原因には、
食品や薬品によるアレルギーがあります。
このアレルギー反応で、ヒスタミンが分泌されるからです。
でも、じんましんを引き起こすアレルギー物質は、
血液検査ではわからないことも多いのです。
また、じんましんの原因はアレルギーだけではありません。
疲労やストレスもじんましんの原因になるんです。
たとえば、仕事が忙しくストレスを抱えている人や疲れている人は、
仕事中は交感神経が優位になっています。
そして、帰宅した後ホッと一息入れて、入浴をした後などには、
一気にじんましんが全身に広がることがあります。
これは帰宅してリラックスした時に、
副交感神経が優位になります。
副交感神経が優位になると、
血管が拡張して、血流がよくなります。
そうすると、ヒスタミンの分泌が盛んになり、
さらに血液に乗って全身に広がってしまうため、
じんましんが出やすいのです。
また、入浴時は急激に体が温まりますので、
さらにヒスタミンの分泌が促進され、じんましんが出るというわけです。
じんましんの治療と予防
じんましんの治療の基本は、抗ヒスタミン薬です。
じんましんの原因であるヒスタミンの分泌を抑えるための薬ですね。
かゆみ止めの塗り薬は、
根本的にじんましんを治療するわけではないので、
あくまで一時的にかゆみを止めるだけです。
もし、じんましんの原因がアレルギーで、
その原因物質がわかっている人は、
その原因物質をできるだけ日常生活の中から取り除く必要があります。
「これを食べた時に、じんましんが出やすいかも」
と思い当たるものがある人は、注意してください。
また、原因がまったくわからないという人は、
生活習慣を見直しましょう。
ストレスや疲労がたまっていませんか?
規則正しい生活を送って、
休息と睡眠はしっかりとるようにしましょう。
また便通を整えて、
体内のアレルゲンを排出しやすくしておくことを心がけてください。