高血圧に自覚症状はないのに、めまいを起こすといわれているのはなぜ?
高血圧はサイレントキラー
高血圧は、日本人の国民病です。
世界的に見ても、
日本人は高血圧の割合が高いと言われています。
2010年の国勢調査から推計すると、
日本人の高血圧患者数は4300万人とされています。
国民の3人に1人は高血圧なんですね。
さらに、日本人の40~74歳の人のうち男性の約6割、
女性の約4割は高血圧と推計されています。
また、高齢者の医療費のトップは高血圧の治療費なんです。
日本人の国民病である高血圧は、
動脈硬化や脳出血などを引き起こしますが、
高血圧の恐ろしい点は自覚症状がないことです。
気づいた時には、かなり進行しているので、
「サイレントキラー」とも呼ばれています。
高血圧でめまいが起こる?
高血圧は自覚症状がありませんが、
高血圧でめまいが起こるって聞いたことがありませんか?
高血圧でめまいが起こるなら、
それは自覚症状に入るのでは?と思いますよね。
でも、高血圧が原因でめまいが起こることはありません。
やっぱり高血圧は、自覚症状がないんです。
では、なぜ高血圧でめまいが起こると言われるのでしょうか?
まず考えられるのは、メニエール病や熱中症など
高血圧以外の病気が原因でめまいが起こった場合です。
めまいが起こると、それに反応して興奮したために、
一時的に血圧が上がったと考えられます。
また、今まで高血圧に気づかず、
めまいを起こしたから血圧を測ってみたら、
高血圧だとわかったというケースもあり得ます。
そして、気をつけなければいけないのは、
高血圧で軽い脳出血を起こして、めまいを感じた場合です。
高血圧が続くと、脳出血を起こしやすくなります。
脳出血の症状の1つにめまいがあるのです。
これは、間接的ではありますが、
高血圧がめまいに関係していますね。
降圧剤が原因かも
高血圧の人がめまいを感じた場合、降圧剤が原因かもしれません。
降圧剤がいつもよりも効きすぎてしまった場合、
血圧が下がります。
低血圧になると、脳への血流が十分に保てませんから、
めまいを生じるようになります。
いつも120mmHgの人が100mmHgになるのと、
150mmHgの人が100mmHgになるのでは、感じ方が違います。
当然後者のほうがめまいを起こしやすいんです。
いつもより20mmHg下がるのと、
50mmHg 下がるのでは全然違いますよね。
高血圧の治療で降圧剤を服用している人は、
めまいを起こしたら、血圧を測ってみましょう。
医師が指示している血圧よりも低かったり、
めまいを起こす回数が頻回担ったら、
かかりつけ医に相談しましょう。
薬の種類や服用量を見直す必要があります。
血圧は高すぎると血管に負担をかけますし、
低すぎると十分な血流が保てなくなりますので、
高すぎず低すぎずにコントロールすることが大切なんですね!