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水の飲みすぎは危険?ナトリウム濃度が低くなってしまう「水中毒」について知りましょう。




水は生きていく上で必要不可欠

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私たちの体は60%が水分でできています。

そのため、私たちが生きていく上で水は必要不可欠なんです。

水を飲まなければ、脱水症状になり、のどの渇きや尿量の減少、
頭痛、全身倦怠感、嘔吐、めまいなどの症状が現れ、
さらに深刻な脱水になると無尿や意識障害になり、
体内の20%の水分が失われると死亡します。

また、水を飲むのは脱水症状を防ぐためだけではありません。

水を飲むと便秘解消にもつながりますし、
血液量が増えて血流が良くなり、
老廃物が排出されやすくなります。

また、血行が良くなれば、代謝が上がるので、
痩せやすい体を作ることができるんです。

このように、水は私たちが生きていく上で必要なものであり、
水を飲むことは健康と深い関わりがあるんです。

水の飲み過ぎは要注意

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水を飲めば健康になるのであれば、どんどん水を飲もう!
と思うかもしれません。

テレビや雑誌では、モデルさんが美容法として
「1日2リットル以上の水を飲むようにしています!」
などと紹介していることもあり、
水を飲む=健康&美容に良いというイメージがありますよね。

でも、健康に良いからと言って
水を飲みすぎると水中毒になる危険があるんです。

水中毒とは水をがぶ飲みすることで、体内の水分量が増えて、
相対的にナトリウム濃度が低くなってしまうことです。

ナトリウム濃度が低くなると、疲労感や全身倦怠感が現れ、
頭痛や嘔吐、精神症状が出て、
さらに進むと痙攣や昏睡状態となり、
最終的には死にいたります。

もともと水中毒は、精神疾患を持つ人が薬の副作用で
水中毒になることが多かったのですが、
最近は熱中症予防で水分補給が必要なことや
美容面でのメリットが注目されるようになったため、
健康な人でも水をがぶ飲みして水中毒になることがあるんです。

水中毒を防ぐには?

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水中毒を防ぐためには、水をがぶ飲みしないことです。

通常の場合は、食事からの水分量を含めて2.5~3リットル、
食事からの水分を含めない場合は
1日1.5リットル程度を目安にしましょう。

また一度にたくさん飲むと、
体内のナトリウム濃度が一気に下がって
水中毒のリスクが高くなりますので、
こまめに少しずつ飲むことを心がけてください。

運動をして汗をかいたり、
気温が高い時期は脱水症状や熱中症予防のために、
普段以上に水分補給が必要です。

その場合は、スポーツドリンクにしたり、
塩飴や梅干などで塩分を多めに補給するなど、
水中毒にならないように注意して下さい。

水は私たちが生きる上で必要なものですが、
水だけを取りすぎるのは良くないことなんです。

今年の夏は水分補給だけでなく、
水分を補給したら塩分も補給することを
忘れないようにしましょう。





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2015年7月30日 | カテゴリー:健康全般 食生活

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