母乳に含まれるラクトフェリンの驚くべきパワー4つ!ぜひ知っておきましょう
ラクトフェリンで免疫力アップ
ラクトフェリンという物質を知っていますか?
ラクトフェリンとは、鉄結合性の糖タンパク質のことです。
ラクトフェリンは、母乳や汗、唾液、
涙などに含まれている物質ですが、
近年このラクトフェリンは
すごいパワーを持っていることがわかってきたんです。
ラクトフェリンの健康パワーをご紹介します。
ラクトフェリンの健康パワー1つ目は、
免疫力をアップさせることです。
ラクトフェリンは、
免疫細胞であるナチュラルキラー細胞の細胞障害作用や
マクロファージの貪食を活性化させるんです。
また、リンパ球の一種であるB細胞や
T細胞の増殖を促進させる働きもありますので、
ラクトフェリンは免疫機能をアップさせて、
風邪やインフルエンザにかかりにくくなったり、
花粉症などのアレルギー症状の改善に役立つんです。
ラクトフェリンで感染予防
ラクトフェリンの健康パワー2つ目は感染予防です。
先ほどラクトフェリンは
免疫力をアップさせるとお話しましたよね。
この免疫力アップでも間接的に感染予防をすることはできますが、
ラクトフェリンは免疫力アップ以外でも
感染予防をすることができるんです。
なぜなら、ラクトフェリンには
高い抗菌作用や抗ウイルス作用があるからです。
最近の繁殖には鉄が必要ですが、
ラクトフェリンはその鉄を奪い去ることで、
細菌類の増殖を抑制することができるんです。
また、特効薬や予防薬がないノロウイルスですが、
このラクトフェリンは消化管内で
ノロウイルスの感染を予防する働きがあることがわかっています。
そのほか、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、
HIV、単純ヘルペスウイルス、ヒトT細胞白血病ウイルスなどの
ウイルスの複製を阻害する作用があるんです。
出産数日後に出る母乳(初乳)には
ラクトフェリンが豊富に含まれています。
ラクトフェリンたっぷりの母乳を赤ちゃんが飲むことで、
細菌やウイルスなどの病気から身を守ることができるんですね。
ラクトフェリンでメタボ予防
ラクトフェリンの健康パワー3つ目は、メタボ予防です。
ライオン株式会社が35~60歳の成人12名に
ラクトフェリン300mgを2ヶ月間経口摂取してもらったところ、
12名の平均が腹部CT断面の内臓脂肪面積で22%減、
腹囲で4%減という結果が出たそうです。
また、マウスにラクトフェリンを経口投与させたところ、
血中の中性脂肪が減少し、
肝臓のコレステロールと中性脂肪が減少した
という実験結果もあるんです。
つまり、ラクトフェリンは肥満やメタボ、
動脈硬化を防いでくれる作用があるんですね。
ラクトフェリンは目にも良い!
ラクトフェリンの健康パワー4つ目はドライアイの改善です。
ラクトフェリンは涙にも含まれていますが、
涙に含まれるラクトフェリンは涙の出口である涙腺を若返らせて、
涙の量を増やす働きが期待できるんです。
加齢と共に涙の量が減ってきて、
ドライアイになりやすいですので、
涙腺が若返って涙の量が増えれば、
ドライアイが改善されますよね。
さらにラクトフェリンは粘膜を保護する働きがありますので、
粘膜保護の面からもドライアイを改善することができるんです。
ラクトフェリンにはこのほかに抗がん作用や抗酸化作用、
創傷治癒促進効果、歯周病治療などの効果もあります。
ラクトフェリンは、チーズやヨーグルト、スキムミルク、
牛乳などに豊富に含まれていますが、
熱に弱い性質を持っているため、
加熱処理をしている市販の乳製品から摂取するのは
難しいと思います。
そのため、ラクトフェリンは
サプリメントやラクトフェリンを付加した食品から
摂取すると良いでしょう。