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前立腺がんを予防するのは、あの栄養素だった?前立腺がんを予防する方法とは?




食物繊維は前立腺がんも予防する?

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食物繊維が大腸がんを予防することは、皆さんご存知ですよね。

食物繊維は腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整え、
さらに老廃物を絡めとり便秘を解消して排泄することで、
大腸がんを予防してくれるんです。

でも、食物繊維が予防するがんは大腸がんだけではありません。

なんと男性の前立腺がんも予防してくれるんです。

国立がん研究センターが行った調査によると、
45~74歳の男性約4万3000人を対象に、
前立腺がんと食物繊維の摂取量を比較したところ、
食物繊維を多く取った人は、
前立腺がんを発症しにくいことがわかったんです。

前立腺がんには進行性前立腺がんと
限局性前立腺がんの2種類がありますが、
食物繊維を摂取すると、
発症のリスクが低下するのは進行性前立腺がんです。

そして、食物繊維には水溶性と不溶性の2種類がありますが、
進行性前立腺がんのリスクを下げるのは
不溶性食物繊維となります。

不溶性食物繊維をたっぷり取ると、
進行性前立腺がんのリスクを約30%下げることができるのです。

食物繊維が前立腺がんを予防する理由

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なぜ、不溶性食物繊維が前立腺がんを予防するのでしょうか?

国立がん研究センターの調査では、
不溶性食物繊維が進行性前立腺がんのリスクを
下げることはわかっていますが、
なぜ不溶性食物繊維が進行性前立腺がんのリスクを下げるかには
触れていません。

ただ、不溶性食物繊維が
男性ホルモンのテストステロンの分泌量を減らすこと、
テストステロンは前立腺がんの
リスクファクターであることはわかっています。

このことから、不溶性食物繊維をたくさん取ると、
前立腺がんのリスクファクターである
テストステロンの分泌量が減るため、
進行性前立腺がんのリスクを下げることができると推測できるのです。

食物繊維はバランスよく

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前立腺がんを予防するために、
不溶性食物繊維をどんどん取ろうとするのは、
間違いではありません。

ただ、不溶性食物繊維だけを取って、
水溶性食物繊維を取らないと、便秘のリスクが高まります。

水溶性食物繊維は便を柔らかくする作用がありますので、
不溶性食物繊維だけを取って水溶性食物繊維が不足すると、
便が硬くなってしまうのです。

便秘になれば、今度は大腸がんのリスクが上がりますので、
前立腺がんを予防できても、
大腸がんになってしまえば意味がありませんよね。

ですから、食物繊維は
不溶性と水溶性の2種類をバランスよく取ることが、
前立腺がんの予防をしつつ、
大腸がんの予防をするには大切なことなんです!

不溶性食物繊維は大豆などの豆類や野菜に含まれていて、
水溶性食物繊維は果物や海藻類に含まれています。

この2つの食物繊維をバランスよく、
しかもたっぷりとって、がんを予防しましょう!





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2015年12月13日 | カテゴリー:がん 食生活

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