子どものアレルギーは妊娠中のビタミンDで予防できる?ビタミンDの効果とは?
子どものアレルギーが増加している原因は?
昔に比べて、食物アレルギーや気管支喘息、
アトピー性皮膚炎など、
子どものアレルギーが増加していることが問題になっています。
30年前と比べると、気管支喘息の子どもは10倍に、
アトピー性皮膚炎の子どもは5~10倍にも増えているそうです。
では、なぜ子どものアレルギーは増加しているのでしょうか?
それは、子どもを取り巻く環境が変化したためと考えられます。
まずは住環境です。
現在の住宅は気密性が高く、快適な環境ですので、
アレルギーの原因となるダニが繁殖しやすいのです。
食生活は伝統的な和食から欧米型の食事に変わり、
卵や牛乳などを食べる機会が増えました。
卵や牛乳は食物アレルギーの代表格ですよね。
さらに、以前よりも大気汚染が進んでいますし、
子どものストレスも多くなっています。
これらの要因が複合的に絡み合い、
子どものアレルギーが増えていることが考えられるんです。
子どものアレルギー予防は妊娠中のビタミンDが鍵だった?
アレルギーは本人にしかわからない苦しみがあります。
食物アレルギーだったら、食べるものが制限されてしまいます。
アトピー性皮膚炎はかゆみとの闘いです。
気管支喘息は息苦しさとそれに伴う恐怖を
感じなければいけませんよね。
親としては子どものアレルギーを
できるだけ予防したいですよね。
子どものアレルギーを予防する鍵は、ビタミンDです。
アメリカのマウント・
サイナイ・アイカーン医科大学の研究によると、
妊娠中のビタミンDの摂取量が100IU(2.5μg)多くなると、
花粉症のリスクが学童期で20%低くなるそうなんです。
ちなみに、これは食べ物から
ビタミンDを摂取した場合のみに当てはまることで、
サプリメントからビタミンDを摂取した場合は、
子どものアレルギーリスクは低下しなかったとのことです。
妊娠中にしっかりビタミンDを食べ物から取っておくと、
子どもはアレルギーを発祥しにくくなるというわけですね。
妊娠中に食べたいビタミンDを含む食品は?
妊娠中にビタミンDを食品から取っておくと、
子どものアレルギーの発症リスクが下がりますが、
どんな食品を食べると良いのでしょうか?
ビタミンDを多く含む食品は
シラスや鮭などの魚介類やきのこ類です。
シラスはカルシウムが豊富ですので、
妊婦さんにおすすめの食材ですよね。
また、きのこ類は食物繊維も豊富ですから、
便秘になりやすい妊婦さんはぜひ食べたい食品です。
今までは妊婦さんは葉酸やカルシウム、
鉄分をたくさん取るようにと指導されてきましたが、
今後はこれにビタミンDが加わるようになるかもしれませんね!