痛風は痛みだけではない?本当に痛風の恐ろしい合併症3つとは?
痛風の合併症=皮膚のコブ
痛風発作が起こると、「風が吹くだけで痛い」
と言われるほどの激痛に襲われます。
痛風発作は足の親指の関節に起こることが多いのですが、
そこに痛風発作が起こると、
痛みで靴下すら履けないと言われているんです。
痛風は痛風発作の痛みばかりが取り上げられていますが、
痛み以外にも恐ろしい症状や合併症はあるのです。
痛風の合併症の1つ目は、皮膚のコブです。
痛風は尿酸が増えることが原因の病気ですよね。
そして、痛風発作は関節内に尿酸が結晶化して、
それが剥がれ落ちることで、
炎症が起こることが原因となります。
でも、痛風になったのに、きちんと治療をせずに放っておくと、
体内での尿酸がどんどん増えていくことになります。
そうすると、関節内だけではなく、
皮膚の下にも尿酸が結晶化して蓄積していくのです。
そして、蓄積していった尿酸は盛り上がっていき、
皮膚の下にコブを作ることになります。
痛風の合併症=腎不全
痛風の合併症の2つ目は腎不全です。
血液中に尿酸がたくさん含まれていると、
腎臓で尿を作るときに、腎臓に負担をかけることになります。
その状態が長く続くと、腎臓の機能が低下して、
慢性腎臓病になってしまうのです。
その状態になっても、痛風や腎臓病の治療をせずに、
血中の尿酸が多いままだと、
さらに腎臓に負担をかけることになりますよね。
そうすると、腎臓の機能はさらに低下して、
慢性腎臓病から腎不全に移行してしまうのです。
腎不全になると、腎臓は機能しなくなりますので、
人工透析が必要になります。
人工透析になると、食生活だけでなく、
社会生活にも制限が出てくることになりますし、
一度人工透析を導入すると、
ずっと続けなくてはいけませんから、大変なのです。
痛風の合併症=生活習慣病
痛風の合併症3つ目は、生活習慣病です。
痛風の人は高血圧や糖尿病などの
生活習慣病を発症しやすいことがわかっているんです。
痛風は血液中の尿酸が多いことが原因ですが、
尿酸が血液中に過剰にあるということは、
それだけで血管壁に負担をかけていることになります。
そのため、高尿酸血症の人は動脈硬化になりやすいのです。
動脈硬化は高血圧や糖尿病と密接な関係がありますので、
痛風の人は生活習慣病を発症しやすいというわけです。
さらに、痛風の人は食生活も乱れていることが多いので、
そのことも高血圧や糖尿病、
脂質異常症などの発症リスクを上げています。
痛風患者さんのうち、約50%が高血圧を発症し、
約50%が脂質異常症を発症しているというデータもあるのです。
痛風は痛みばかりがクローズアップされていますが、
それ以外の合併症もとても恐ろしいものばかりです。
痛風にならないような
健康的な食生活を心がけていきたいですね。