睡眠不足も寝すぎもダメ!睡眠による健康への悪影響を知りましょう。
睡眠不足の影響は?
睡眠不足が健康に悪いことは皆さんご存知だと思います。
睡眠不足になると、健康へどんな悪影響が出るのか、
もう一度確認しておきましょうね。
睡眠不足は肥満を引き起こす大きな要因となります。
カリフォルニア大学のバークレー校の研究チームによると、
睡眠時間が1時間短くなると、
肥満指数を表すBMIが2.1も上昇することがわかっています。
肥満になれば、糖尿病や脂質異常症、高血圧、
動脈硬化等の生活習慣病のリスクが上がりますので、
肥満は万病の元と言えるのです。
また、睡眠不足になると
脳をしっかり休めることができませんので、
記憶力や認知力の低下が起こります。
また、睡眠不足になると、精神的にイライラしやすくなりますね。
さらに、睡眠不足は免疫力の低下を引き起こし、
風邪を引きやすくなります。
カリフォルニア大学のサンフランシスコ校の研究によると、
睡眠時間が5時間以下の人は睡眠時間が7時間以上の人に比べて
4.5倍も風邪を引きやすいことがわかっています。
睡眠不足になるとこれだけの健康への悪影響が出てくるのです。
1日8時間以上寝ると失明?
睡眠不足は、さまざまな健康への悪影響がありますが、
ではたくさん寝れば健康になるのかというと、
そうではないのです。
実は、1日8時間以上寝ている場合、目に悪影響を与えるのです。
1003人を対象にしたとある研究によると、
加齢黄斑変性を発症していない人の
平均睡眠時間は7.97時間でした。
でも、早期の加齢黄斑変性の人の睡眠時間は平均8.17時間、
地図上萎縮の人は8.97時間だったそうです。
加齢黄斑変性とは、
加齢が原因で網膜の中心部である黄斑に障害が生じて、
見ようとするところが見えにくくなる病気です。
そして、地図上萎縮は加齢黄斑変性がさらに進んだ状態で、
そこからさらに病状が進行すると、失明に至るのです。
睡眠不足は健康に悪いけれど、
寝すぎることも失明のリスクを上げるということですね。
うつぶせ寝は緑内障に?
睡眠不足と寝すぎによる健康への影響をご紹介しましたが、
もう1つ睡眠に関する注意があります。
あなたは仰向けで寝ていますか?
うつ伏せで寝ていますか?
もし、常にうつ伏せで寝ているという人は要注意です。
うつ伏せ寝でも、顔は横に向けている人もいると思いますが、
枕に突っ伏して寝ている人もいますよね。
枕に突っ伏して寝ている人は、
緑内障になる可能性がありますので注意が必要なのです。
緑内障は眼圧が高まることで、失明に至る病気ですが、
枕に突っ伏してうつ伏せ寝を続けることで
眼圧が高くなってしまうのです。
もし、うつ伏せ寝じゃないと落ち着かないという人は、
顔は横に向けて、眼圧が高まらないように気をつけてくださいね。