心臓突然死を引き起こす原因2つと予防法。心臓突然死を予防しましょう
心臓突然死の原因=虚血性心疾患
ついさっきまで日常生活を送っていたのに、
突然倒れて命を落とす突然死に襲われることがあります。
突然死には脳疾患が原因のこともありますが、
多くは心臓疾患によるものです。
心臓疾患による突然死、
心臓突然死はどんな心臓疾患で起こるのでしょうか?
心臓突然死の原因疾患1つ目は、虚血性心疾患です。
虚血性心疾患は心臓の細胞に
酸素や栄養を送り届ける冠動脈に
血液が流れないことで起こる病気で、
心筋梗塞がその代表例になります。
心筋梗塞は冠動脈の血管壁にこびりついている
プラーク(脂肪分の袋)がストレスや突然の心負荷によって破裂し
冠動脈をふさいでしまうことで起こる病気です。
突然の激しい胸痛や背部痛に襲われるほか、
意識消失などの症状も現れ、
心筋梗塞は20%以上とも言われていて、非常に怖い病気です。
心筋梗塞を発症する人は、
狭心症を指摘されていることが多いので、
狭心症の既往がある人は心臓突然死に注意しなければいけません。
心臓突然死の原因=致死性不整脈
心臓突然死の原因疾患の2つ目は、致死性の不整脈です。
心臓は一定のリズムで規則正しく収縮と拡張を繰り返していますが、
それが何らかの原因で不整脈が起こり、
規則正しい動きをしなくなったらどうなるでしょうか?
心臓は規則正しい収縮と拡張をすることで、
全身に血液を送り出していますので、不整脈が起こり、
規則正しい動きをしなくなったら、
全身に血液を送り出すことができず、
低酸素状態になってしまいます。
不整脈の中には、
死に至るような重篤なものではないものもありますが、
死に直結する重篤な不整脈もあります。
それは、心室細動や心室頻拍、QT延長症候群、
WPW症候群、完全房室ブロック、洞不全症候群などがあります。
これらの不整脈を指摘されている人は、
適切な治療を受けないと、心臓突然死に至るリスクがあります。
心臓突然死を防ぐには
心臓突然死は、虚血性心疾患と致死性不整脈の
2つが主な原因になりますが、
心臓突然死を防ぐにはどうすれば良いのでしょうか?
虚血性心疾患の原因は糖尿用や高血圧、
高脂血症、喫煙などになります。
これに加えて、慢性腎不全や肥満、運動不足、
ストレスなどの要因が加わると、
心筋梗塞などの虚血性心疾患のリスクは非常に高くなりますので、
まずは食生活や生活習慣を見直すところから始めましょう。
また、不整脈は健康診断を定期的に受けることで
不整脈を発見することができます。
また、日常生活を送っていて、突然死には至らなくても、
何か心臓に異変を感じたら、
そのまま放置せずに医療機関を受診して検査することも大切です。
そして、不整脈を指摘されたら、
きちんと治療を続けるようにしましょう。
不整脈の中には、通常は日常生活に支障がないものの、
発作的に重篤な症状が起こるものがあります。
そういうタイプの不整脈だと、
ついつい治療を怠ってしまうことがありますので、
不整脈を指摘されたら、根気強く治療を続けて、
心臓突然死を予防するようにしてくださいね。