しゃっくりが出る原因は何?しゃっくりが出る病気は内臓系と脳神経系の病気かも・・!
しゃっくりはなぜ起こる?
突然しゃっくりが起こると困りますよね。
特に、大切なテストや会議中だったり、
静かな環境でしゃっくりが起こると目立ちますし、
場の雰囲気を壊してしまいます。
なぜしゃっくりは起こるのでしょうか?
しゃっくりは横隔膜が痙攣することで起こります。
横隔膜とは肺の下にある板状の筋肉のことで、
この横隔膜が上下することで、
肺が膨らんだり縮んだりして、呼吸をしているんです。
この横隔膜が何らかの原因で痙攣すると、
空気が突然肺の中に取り込まれて、
喉のあたりの筋肉も収縮しますので、
「ヒック」というしゃっくりが出てしまうんですね。
一般的にしゃっくりが出る原因は、
暴飲暴食で胃が膨らんだり、タバコやストレス、
飲酒などとされています。
基本的に、これらの原因でしゃっくりが起こった場合は
30分以内に自然に治まりますので、心配する必要はありません。
長引くしゃっくり=内臓系の病気かも
でも、しゃっくりがずっと止まらないという場合もあります。
そういう場合は、何らかの病気が原因で
しゃっくりが起こっているのかもしれません。
しゃっくりが長引く場合は、内臓系の病気かもしれません。
しゃっくりを引き起こす内臓の病気は胃炎や膵炎、
急性胃拡張です。
胃や膵臓は横隔膜に非常に近いところに位置している臓器です。
そのため、胃や膵臓に炎症が起こると、
それが刺激となって横隔膜に伝わり、
横隔膜が痙攣を起こすことがあるのです。
また、急性胃拡張が起こると、
胃の内容物が十二指腸に移動できずに、
胃がドンドン大きくなりますので、
大きくなった胃が横隔膜を刺激して、痙攣を起こすのです。
長引くしゃっくり=脳神経の病気かも
長引くしゃっくりは、脳神経系の病気が原因の可能性もあります。
脳や神経に何らかの異常が起こることで、
横隔膜に間違った指令が伝わり、痙攣を起こすことがあります。
横隔膜に痙攣を起こす可能性がある脳神経の病気は、
脳出血や脳炎、脳腫瘍、急性アルコール中毒、
尿毒症、糖尿病性昏睡などがあります。
これらの脳神経系の病気は一刻を争う場合がありますので、
早めに病院を受診し、検査しなければいけません。
どのくらいしゃっくりが長引いたら病院を受診すべきなのかですが、
医学的には48時間以上しゃっくりが続くと
「持続性吃逆(慢性吃逆)」と言いますので、
2日間以上しゃっくりが止まらなかったら、
病院を受診すると良いでしょう。
ただ、48時間もしゃっくりが続くのは、なかなか辛いですから、
12時間程度しゃっくりが続いたら、
病院を受診しても良いと思います。
たかがしゃっくりですが、
思わぬ病気が潜んでいることもありますので、
「なかなかしゃっくりが止まらない」と思ったら、
病院受診を考えてくださいね。