前立腺がんは気づきにくい?前立腺がんの初期症状と予防法を知りましょう。
前立腺がんが増えている理由
前立腺がんを発症する日本人男性が増えています。
なぜ、日本人に前立腺がんが増えているのでしょうか?
以前は、日本人の前立腺がんは少ないと言われていました。
でも、ここ20~30年ほどで急激に増えてきているんです。
日本人男性のがんの中で、
前立腺がんは胃がんに次いで発症数が多いのです。
日本人の前立腺がんが増えている原因は、
高齢化と食生活の欧米化が関係しているとされています。
前立腺がんは50歳以上で発症する人が多く、
前立腺がんはがんの中でも進行がゆっくりですので、
70~80歳で発症する人も多いのです。
寿命が延びて高齢者が増えれば、
それだけ前立腺がんを発症する人が増えるので、
日本人の前立腺がんが増えているのですね。
また、前立腺がんは男性ホルモンに関係したがんです。
これは、女性の乳がんと同じですね。
性ホルモンに関係するがんは動物性の脂肪の摂取量が多いと、
発症リスクが高くなることがわかっています。
昔に比べて現代では
動物性の脂肪を摂取する量が増えていますので、
日本人の前立腺がんが増えているのです。
前立腺がんの初期症状
前立腺がんを発症する日本人男性が増えていますが、
前立腺がんは発症数の割には死亡数はあまり多くない
という特徴があります。
部位別の前立腺がんの発症数は第2位ですが、
死亡数は第5位なのです。
つまり、適切な治療を行えば、
前立腺がんは完治するがんであると言えるでしょう。
前立腺がんを完治させるためには、
やはり早期発見・早期治療が大切になります。
前立腺がんを早く見つけるためには、
初期症状を知ることが大切です。
前立腺がんの初期症状は、ハッキリ言ってありません。
症状が出にくいがんなんです。
ただ、少し進行してくると、
腫瘍が尿道を圧迫するようになりますので
尿が出にくい、頻尿になる、夜間の尿回数が多い、
残尿感があるなどの前立腺肥大症と同じような症状が出ます。
これらの症状は60代の男性にはよく見られる症状ですので、
「加齢によるものだ」と見逃すことも多いので、
このような症状があるなら
早めに医療機関で検査をするようにしてください。
前立腺がんを予防するには?
では、前立腺がんを予防するにはどうしたら良いのでしょうか?
前立腺がんを予防するためには、
前立腺がんの増加の原因と考えられている
動物性脂質の摂取を控えめにしましょう。
また、国立がん研究センターによると、
前立腺がんの予防には大豆やリコピン、セレン、ビタミンE、
魚、コーヒー、野菜などが良いとされています。
リコピンはトマトなどに含まれるカロテノイドで、
抗酸化作用がある栄養素です。
セレンはミネラルの一種で抗酸化作用、がん抑制作用があり、
ワカサギやかつお、ほたて、うに、いわし、
ネギなどに含まれていますが、
次に紹介するビタミンEと一緒に摂ると、
さらに効果が高くなります。
そして、ビタミンEは抗酸化作用があるビタミンで
ナッツ類やたらこ、モロヘイヤなどに豊富に含まれています。
これらの食品や栄養素を積極的に摂れば、
前立腺がんを発症するリスクを下げることができますので、
今日から積極的に食べるようにしましょう。