手首の瘤は何?「ガングリオン」の症状や治療法を知りましょう。
ガングリオンって何?
手首の周辺にボコッとした瘤のようなものが
できたことはありませんか?
その瘤は、ガングリオンの可能性が高いと思います。
「ガングリオン」という名前を聞くと、
なんとなく重症な怖い病気というイメージを持つかもしれませんが、
「ガングリオン」は名前に反してそれほど怖い病気
というわけではありませんので安心してくださいね。
ガングリオンは瘤のようなものですので、
「悪性の腫瘍かも?」と心配になりますよね。
でも、大丈夫です。
ガングリオンは手首の関節を覆っている
関節包という袋の一部に関節内の液体が溜まることで、
瘤のようになるんです。
つまり、良性のものなんです。
ガングリオンは中に液体が溜まっているだけですので、
ブヨブヨとしてこともありますが、
腫れると軟骨のように硬くなるものもあります。
ガングリオンは若い女性に多いのが特徴です。
女性の発症率は男性の3倍程度とされていますし、
20~30代が好発年齢ですので、
若い女性が手首周辺にボコッとした瘤を見つけたら、
ガングリオンと思って良いでしょう。
ガングリオンの症状は?
大きいものはサクランボ大以上に
大きくなることもあるガングリオンですが、
ガングリオンができるとどんな症状があるのでしょうか?
ガングリオンは、基本的に何の症状もありません。
ボコッした瘤を形成しますが、
ガングリオン自体が痛みを発するわけではありません。
また、ガングリオン悪性に変わることはありませんので、
「なんとなく瘤が気になる」、
「見た目が悪いかも」と思わなければ、
放っておいて問題ないのです。
ただ、ガングリオンができている手首を動かしていると、
ガングリオンがどんどん大きくなってくることがあります。
大きくなると、手首周辺の神経を圧迫する可能性があり、
そうすると神経の圧迫による痛みが生じることがありますので、
その場合は早めに皮膚科や整形外科を受診すると良いでしょう。
ガングリオンは治療したほうが良いの?
先ほども言いましたが、
ガングリオンは神経を圧迫して痛みが生じない限り、
そのまま放置していても問題ありません。
また、治療しなくても、
いつの間にか消失していることもよくあります。
ただ、ガングリオンの患者さんは若い女性が多く、
「見た目的に嫌。」などの美容的な理由で
治療したいという人もいます。
また、神経を圧迫している場合も、早めに治療が必要です。
ガングリオンの治療は、ガングリオンに注射針を刺して、
中の液体を吸引する方法や外から力を加えて
ガングリオンを押し潰すという方法があります。
それでも、何度か再発する場合は、手術療法が適用になります。
ある日、手首周辺に瘤ができていたら、
「なんの悪い病気だろう?」と不安になるとも思いますが、
ガングリオンの可能性が高いので安心してください。
ただ、100%ガングリオンであるという確約はありませんので、
診断をつけるためにも病院を受診してくださいね。