爪に縦線が入る原因となる3つの病気。爪の縦線ががんのサインかもしれません!
爪の縦線はメラノーマかも?
爪に縦線が入る原因は、老化現象や栄養不足、
ストレスなどの可能性がありますが、
病気が原因で爪に縦線ができることがあります。
爪に縦線が入る原因の1つ目は、メラノーマです。
メラノーマとは悪性黒色腫という
皮膚や爪にできるがんです。
日焼けすると作られる皮膚のメラニンという色素を作る
色素細胞ががん化した腫瘍と考えられています。
メラノーマは「悪性黒色腫」という名前からもわかるように、
黒い色をしていることが特徴です。
そのため、爪に縦線が入る場合も、黒い縦線が入ります。
メラノーマは悪性ですから、
転移しますし、どんどん進行します。
しかもメラノーマは、
がんの中でも悪性度が高いがんですので、
爪の中に黒い縦線を見つけたら、すぐに皮膚科を受診して、
治療を始めなければいけません。
爪の縦線はアジソン病かも!
爪の縦線ができる病気、2つ目はアジソン病です。
アジソン病になると、爪に黒い縦線が入ることがあるのです。
アジソン病とは、慢性副腎皮質機能低下症のことです。
副腎からはアルドステロンやコルチゾール、
デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)と
デヒドロエピアンドロステロンサルフェート(DHEA-S)
というホルモンが分泌されていますが、
副腎皮質の機能が低下することで、
これらのホルモンの分泌量が減少します。
これらの副腎皮質ホルモンの量が低下することで、
易疲労感や全身倦怠感、筋力低下、体重減少、低血圧、
皮膚の色素沈着などの症状が起こります。
このアジソン病の症状の1つである皮膚の色素沈着が、
爪に黒い縦線を入れる犯人です。
皮膚の色素沈着はゆっくり進みますし、
普段はあまり注意して見ない部分も多いので、
皮膚の色素沈着は気づきにくいのですが、
爪は皮膚に比べて元々の色が白や
薄ピンクと色素沈着に気づきやすい色ですし、
日常的にいつも目にする部位ですので、
爪に黒い縦線がうっすら出てきたことに
すぐに気づくことができるのです。
そして、爪に黒い縦線ができたことが原因で病院を受診して
アジソン病と診断されることも珍しくありません。
爪の縦線は腎性貧血?
爪に縦線が入る原因となる病気は腎性貧血もあります。
腎性貧血は赤血球を作るための
エリスロポエチンという物質の分泌が減ることで、
赤血球が少なくなり、貧血になる病気です。
エリスロポエチンは腎臓から分泌されるので、
腎性貧血というのです。
腎性貧血の症状の1つに、爪の色が悪い、爪が脆い、
薄くなるというものがあります。
爪が脆くなると、
爪が割れて縦線のようなものができやすいので、
腎性貧血になると、爪に縦線が入るのです。
同じ貧血でも鉄欠乏性貧血の場合は、
爪に症状が出る場合でも
スプーン上の形になることが多いので、
爪に縦線が入ることはあまり多くありません。
爪の縦線が入る原因となる3つの病気をご紹介しましたが、
いかがでしたか?
爪の縦線が黒い時は時に注意が必要です。
黒い縦線が爪に入っているのを見つけたら、
すぐに医療機関を受診して、検査を受けてくださいね。