インフルエンザの流行は冬だけじゃない?インフルエンザの予防法を再確認しましょう
H7N9型の鳥インフルエンザは収束
2013年3月に中国で人への感染が始めて確認された
鳥インフルエンザ(H7N9型)は、
中国の2市8省で感染者が出て、39人が死亡しています。
5月末日の時点で、感染者は131人。
そのうちICUに入院するなど重症化した人は約65%、
死亡率は約30%と高いのが、H7N9型の特徴です。
WHOは感染症の警戒レベル6段階のうち
3番目のフェーズ3としていて、
厚生労働省は、鳥インフルエンザ(H7N9型)を
指定感染症として定めています。
中国で猛威を振るっていた4~5月は、
さらなる感染の拡大が懸念されていて、
日本への上陸の恐れもありましたが、
中国政府は5月21日に
今回の鳥インフルエンザの流行は収束したと発表していて
6月末日現在、日本での感染者は確認されていません。
疑わしい例はあったものの、
人から人への感染は確認されておらず、
中国での現在の流行状況を考えると、
日本への感染の上陸の可能性は、
かなり低いと見られています。
夏でもインフルエンザは流行する?
中国での鳥インフルエンザの流行は収束し、
一安心と思っている方もいると思いますが、
これからの季節もインフルエンザには
注意しなければいけません。
日本でインフルエンザが流行するのは、
通常12~3月の寒い時期ですが、
夏だったらインフルエンザにはかからない
というわけではありません。
宮崎県では5月下旬に季節はずれのインフルエンザが
流行しているとして、県の感染症対策室は
「油断せず、手洗い、うがいの励行に努めてほしい」
と注意を呼びかけていますし、
神奈川県綾瀬市の小学校では、
6月21日からインフルエンザの流行により
学級閉鎖をするところも出てきています。
沖縄県では2005年以降、毎年のように6~9月の夏に
インフルエンザの流行があり、
2012年の夏季のインフルエンザは、
冬の流行規模と同程度だったそうです。
「インフルエンザ=冬に流行」と
思い込んでいるかもしれませんが、
夏でもインフルエンザは流行しますので、
1年中予防対策は必要となります。
インフルエンザ予防の確認
インフルエンザの予防法をもう一度確認しましょう。
冬には注意して、
インフルエンザ予防を行っていても、
夏は怠りがちになってしまいます。
インフルエンザ予防の基本は、手洗いとうがいですよね。
インフルエンザは、飛沫感染や接触感染が主ですので、
手洗いとうがいは有効な予防対策となります。
また、夏場は夏バテで体力が低下し、
免疫力が低下しやすい季節です。
規則正しい生活を送って、
体力が低下しないように気をつけましょう。
また、ビタミンDや乳酸菌など免疫力を上げる
栄養素を積極的に摂取して、
インフルエンザウイルスに負けない
身体作りしておくことをおすすめします。