イメージ画像

インフルエンザの本格的な流行を前に、インフルエンザの疑問を解決しましょう。




インフルエンザの「型」って何?

140110-1

毎年冬になるとインフルエンザが流行しますが、
その年によって流行する型が違うことをご存知ですか?

インフルエンザ関連のニュースで、
「A香港型」、「Aソ連型」などの言葉を
聞いたことがあるかもしれませんね。

インフルエンザウイルスは、
「A型」、「B型」、「C型」の3種類に分けることができます。

A型インフルエンザは、144種類もタイプがあり、
鳥や豚にも感染して、突然変異を起こしやすく、
世界的流行(パンデミック)が起こりやすい
インフルエンザウイルスです。

2013年に中国で猛威をふるった
鳥インフルエンザ(H7N9型)もA型の一種です。

B型インフルエンザは、人と人の間のみで感染するタイプの
インフルエンザウイルスで、
B型インフルエンザが流行することもありますが、
A型ほど感染が広がるリスクは少ないです。

また、A型に比べて腹痛や下痢などの
消化器症状が出やすいという特徴があります。

C型インフルエンザは、幼児間で感染するタイプで、
症状も鼻水程度と軽症で済みますので、
インフルエンザに感染したとわからない場合がほとんどです。

C型インフルエンザは、一度感染すると、
体の中で抗体が作られますので、
再び感染する危険はほぼありません。

近年ニュースにもなっている新型インフルエンザは、
A型が突然変異したタイプのインフルエンザです。

新型インフルエンザは、
ほとんどの人が免疫を持っていないため、
感染が一気に拡大する可能性がありますし、
季節性インフルエンザに比べて毒性が高い傾向にあるため、
新型インフルエンザの発生と感染拡大が懸念されています。

予防接種はどのくらい効果があるの?

130509-1

インフルエンザの予防といえば、
インフルエンザワクチンの接種ですよね。

でも、ワクチンを接種したのに
インフルエンザに感染してしまったという経験は
ありませんか?

実際にインフルエンザワクチンの効果は
どのくらいあるのでしょう?

そもそもインフルエンザワクチンは、
「感染」を予防するものではなく、
「発症」を予防するものです。

感染はするけれど、体内でウイルスの増殖を抑えて
発症させないようにするというわけです。

そのため、人によっては
体内でのウイルスの増殖をきちんと抑えることができず、
発症するケースもありますが、
ワクチンを接種したことで増殖抑制効果はありますので、
「重症化しにくい」・「軽症で済む」という効果
期待できます。

厚生労働省のデータによると、
65歳以上の健康な高齢者の場合、
ワクチン接種によって約45%の発症を阻止し、
約80%の死亡を阻止する効果があるそうです。

インフルエンザにかかったら、学校や仕事はどうする?

130802-20

インフルエンザは、感染力の強い病気です。

そのため、インフルエンザを発症すると、
周囲の人に感染させる危険があります。

では、インフルエンザになったら、
学校や仕事は休まなくてはいけないのでしょうか?

学校の場合、学校保健安全法によって
インフルエンザは第二種感染症に定められていますので、
インフルエンザに感染したら、
出席停止の措置がとられます。

出席停止期間は、
「発症した後五日を経過し、
かつ、解熱した後二日を経過するまで」となっています。

次に社会人の場合ですが、
社会人がインフルエンザに感染した場合の措置は、
特に法律では定められていません。

ただ、最近は会社ごとにインフルエンザに感染した場合の
対処方法や出勤停止期間を定めているところが
増えてきていますので、
インフルエンザと診断されたら、無理して出勤せずに、
出勤停止期間などを確認するようにしましょう。





タグ



2014年1月11日 | カテゴリー:予防法 流行性疾患

あわせて読みたい関連記事