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インフルエンザ予防と抗インフルエンザ薬について知りましょう。




インフルエンザワクチンに心臓病予防効果が!

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12月に入り、インフルエンザの流行シーズンとなりましたが、
予防対策を行っていますか?

健康日本21推進フォーラムの調査によると、
20~60代の男女では「何らかの予防をした」
という人が73.7%で、約25%の人がインフルエンザ予防を
していないことがわかりました。

特に、男性では36.0%が「(予防を)とくにしなかった」
と回答しています。

インフルエンザは、
感染すると38度以上の高熱や倦怠感、関節痛、
筋肉痛などの症状が出て、
学校や仕事を休まざるを得ない状況になりますので、
インフルエンザに感染しないよう予防が重要です。

インフルエンザ予防といえば、
インフルエンザワクチンの接種ですよね。

インフルエンザワクチンには、
インフルエンザ予防だけでなく心臓病予防の効果がある
という研究結果があるんです。

カナダのウィメンズカレッジ病院の研究によると、
心臓病になるリスクの高い人が
インフルエンザワクチンを接種すると、
接種しない人に比べて心臓病の発生が36%も
低くなることがわかりました。

また、急性心筋梗塞など急性冠症候群を
1年以内に起こしたことのある人では、
インフルエンザワクチン接種によって、
心臓病のリスクが55%も減ったそうです。

インフルエンザワクチンは、
ワクチンの中でも安全性が高いものですし、
インフルエンザだけでなく心臓病も予防してくれるなら、
ぜひ接種しておきたいですね。

抗インフルエンザ薬の種類

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インフルエンザワクチンを接種しても、
インフルエンザを100%予防できるわけではありません。

予防効果は70~80%と言われていて、
重症化を防ぐ効果はありますが、
インフルエンザにかかる可能性はあるんです。

インフルエンザにかかってしまった場合、
抗インフルエンザ薬の服用が効果的です。

抗インフルエンザ薬には、数種類あるのを知っていますか?

最も有名な抗インフルエンザ薬といえば、
タミフルですよね。

タミフルは経口薬で、高齢者でも服用しやすい
というメリットがあります。

また、リレンザも抗インフルエンザ薬ですが、
リレンザは吸入薬となっています。

タミフルとリレンザは聞いた事があると思いますが、
イナビルという抗インフルエンザ薬を知っていますか?

イナビルは2010年4月に承認された
新しい抗インフルエンザ薬で、
リレンザと同じく吸入薬ですが、
タミフルやリレンザと違って、
1回の吸入で治療が完了するため、
飲み忘れなどがないというメリットがあります。

抗インフルエンザ薬を使うときの注意

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抗インフルエンザ薬は、
体内でインフルエンザウイルスの増殖を抑制することで、
発熱など症状が出る期間を短くして
早く回復させる作用があります。

ただ、抗インフルエンザ薬は、
体内でインフルエンザが増殖する前に服用しないと
意味がありませんので、
発症後48時間以内に服用する必要があります。

そのため、インフルエンザが疑われる症状が出た場合は、
できるだけ早く医療機関を受診して、
抗インフルエンザ薬を処方してもらいましょう。

また、用法・用量は医師の指示を
きちんと守らなくてはいけません。

タミフルもリレンザも、
基本的に5日間服用し続ける必要がありますが、
途中で症状が和らいだからといって、
服用を自己判断で中止すると、抗インフルエンザ薬に
耐性を持つウイルスが発生する要因になります。

寒い季節は、インフルエンザワクチンの接種に加えて、
手洗いやうがい、マスクの着用など予防対策に努め、
もし感染してしまったらすぐに医療機関を受診して、
抗インフルエンザ薬を正しく服用するようにしましょう。





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2013年12月16日 | カテゴリー:流行性疾患

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