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夏のしつこい咳は、夏風邪や喘息ではなく、夏型過敏性肺炎かもしれません!




夏型過敏性肺炎とは?

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夏風邪を引いたと思ったら、
なんだか咳がいつまでも止まらないという人はいませんか?

その咳は、夏風邪が原因ではなく、
夏型過敏性肺炎が原因かもしれません。

夏型過敏性肺炎は、アレルギーの一種で、
原因は室内のカビの一種トリコスポロンです。

このトリコスポロンを吸い込むことで、
アレルギー反応が起こり、咳が出てしまうのです。

この夏型過敏性肺炎は、その名のとおり、
夏に多く発症するという特徴があります。

過敏性肺炎を引き起こす物質には、
トリコスポロンだけでなく、
そのほかのカビや細菌、埃などがありますが、
過敏性肺炎の中でもトリコスポロンが原因の
夏型過敏性肺炎は70%以上を占めています。

夏型過敏性肺炎の症状

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夏型過敏性肺炎の症状は、
風邪と似ていて、咳や発熱です。

慢性化すると、
熱は出ずに咳だけがしつこく残るようになり、
喘息を発症したかと勘違いする人もいます。

また、この夏型過敏性肺炎の特徴は、
屋外に出ると、症状が治まることです。

夏型過敏性肺炎は、感染症ではなく、
アレルギーですので、アレルギー源である
トリコスポロンがないところでは症状が出ないのです。

夏型過敏性肺炎のもうひとつの特徴は、夏になると、
毎年同じような症状を繰り返すことです。

これも、アレルギー反応だからですね。

毎年夏に同じような症状が現れ、慢性化すると、
肺が萎縮して、呼吸器機能が低下し、
何か病気になった時に、
一気に呼吸器不全隣重症化する可能性もあります。

そのため、夏にしつこい咳は続くけど、
屋外に出ると良くなったり、
毎年夏に同じような症状が出るという場合は、
医療機関を受診して、しっかり検査してもらいましょう。

夏型過敏性肺炎の予防法

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夏型過敏性肺炎の原因は、カビの一種である
トリコスポロンによるアレルギーです。

そのため、夏型過敏性肺炎を予防するためには、
アレルギー源であるトリコスポロンを
除去する必要があります。

トリコスポロンは、温度が20℃以上、
湿度が60%になると活動を始めて、
高温多湿の環境になるほど活発になります。

そのため、夏にトリコスポロンが繁殖しやすく、
夏型過敏性肺炎が発症するんですね。

トリコスポロンは、エアコン内部だけでなく、
湿度の高いキッチンの水周りや洗濯機周り、
バスルームや洗面所にも多く繁殖しています。

トリコスポロンを除去する方法は、ズバリ掃除です。

特に、エアコン内部はカビが繁殖しやすく、
自分で除去できない部分もありますので、
夏型過敏性肺炎の疑いがある人は、
一度エアコンだけでも専門業者に頼んで、
内部まで掃除してもらっても良いかもしれません。

その後は、自分でこまめに掃除をして、
カビの繁殖を防ぎましょう。

また、キッチン周りや洗面所、バスルームなどは、
カビ取り剤を用いて掃除し、
こまめに水をふき取るようにすると、
カビの繁殖を防ぐことができます。

毎年夏になると、咳が続くという人は、
一度医療機関を受診して、
さらに自宅のカビチェクを行ってみましょう。





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2013年8月16日 | カテゴリー:健康全般

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