肥満はたくさんの病気の原因に!肥満が原因で起こる病気について知りましょう。
肥満はなぜいけないのか?
肥満かどうかを表す指数といて、BMIが有名ですよね。
BMIとはBody Math Index(体格指数)の略で、
BMI=体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))で表されます。
18.5未満が「やせ」、18.5~25未満が「標準」、
25~30未満が「肥満」、30以上が高度肥満と判定されます。
BMIが25以上になると、肥満というわけですね。
「肥満はいけない」、「肥満は健康に悪い」と言われていますが
なぜ肥満はいけないのか知っていますか?
肥満がいけない理由は、
肥満は生活習慣病の根本となるからなんです。
肥満が原因の生活習慣病といえば、
糖尿病や高コレステロール血症などが代表格です。
これらの生活習慣病は、動脈硬化を招きます。
動脈硬化になれば、心筋梗塞や脳卒中という
死に直結する病気のリスクが上がるんです。
このほかにも、肥満は脂肪肝や高尿酸血症による痛風、
睡眠時無呼吸症候群にもなりやすくなりますし、
体重が増えることで骨や関節にかかる負担が増えて
腰痛や膝痛を引き起こすこともあります。
体全体に悪影響を及ぼし、健康を害してしまうので、
「肥満はいけない」んですね。
肥満はがんのリスクも上げる!
肥満が原因で発症のリスクが上がるのは、
上記の病気だけではありません。
日本人の死因第1位であるがんのリスクも上がるんです。
イギリスのロンドン大学のロンドン衛生熱帯医学大学院が、
大学病院に蓄積されている患者データの中から、
がんにかかっていない524万人分のデータを選んで、
7年半分の追跡調査をしたところ、
肥満が原因で少なくとも10種類のがんの発症率が
高くなることがわかりました。
肥満で発症リスクが高くなるがんは、子宮がん、胆のうがん、
腎臓がん、子宮頸がん、甲状腺がん、白血病、肝臓がん、
結腸がん、卵巣がん、乳がんです。
特に子宮がんは、肥満との関連性が高く、
BMI値が5上がるごとに62%も発症リスクが高くなっています。
やはり、体重管理は健康のためにとても重要なんですね。
間違ったダイエットはNG
肥満を解消するためにはダイエットをしなくてはいけませんが、
間違ったダイエットをしていては、
リバウンドを起こしやすくなるなど、逆効果になってしまったり
健康をさらに損ねてしまうこともありますので注意しましょう。
間違ったダイエットとは、
運動はせずに食事制限だけを行うものです。
食事制限だけでやせようとすると、
筋肉量が落ちて基礎代謝が落ちてしまいます。
そうすると、目標体重を達成して、
食事量を通常どおりに戻した時に、基礎代謝が落ちていますので
一気にリバウンドしてしまうんです。
また、食事制限だけだと骨量も減少しますので、
将来は骨粗鬆症になりやすくなってしまいます。
食事を抜くのもやめましょう。
1日1食または1日2食にして、
その分好きなものをたくさん食べたいと
思う人もいるかもしれませんが、
1日のトータルカロリーは同じでも、
食事回数を減らしてしまうと、
脳が飢餓状態にあると勘違いして、
脂肪を蓄えようとしますので、ダイエットしているのに、
脂肪が減らない状態になってしまいます。
ダイエットの基本は運動と食事制限を
バランスよく行うことです。
正しいダイエットをして、健康的に肥満を解消しましょう。