飲みやすい味のものも?ジェネリック医薬品について知りましょう。
ジェネリック医薬品って何?
ジェネリックという言葉を聞いたことがありますか?
ここ10年くらいでよく聞くようになりましたよね。
「ジェネリック医薬品は安い」ことを
知っている人も多いと思いますが、
ジェネリック医薬品とは何か、
なぜ安いのかについて知りましょう。
そもそも医薬品は、製薬会社が開発し治験を経て、
その医薬品が安全できちんと効果があることが確認されてから
販売されるようになります。
そして、製薬会社の開発には膨大な時間と労力、
そしてお金がかかるんです。
そのため、治験に合格し、
販売可となった医薬品は特許が認められて、
製薬会社は開発にかかった金額を回収できる
料金設定にします。
でも、その特許はずっと続くわけではなく、
一定年数を経過すると特許が切れますので、
ほかの製薬会社が同じ有効成分を使って、
同じ効果のある医薬品を販売することが
できるようになります。
この特許が切れたあとに販売される医薬品を
ジェネリック医薬品と呼んでいます。
ほかの製薬会社が同じ効果のある医薬品を販売するのには、
開発費はかかりませんので、
ジェネリック医薬品は値段を下げることができるんです。
だから、ジェネリック医薬品は安いんですね。
ジェネリック医薬品のメリットと安全性
ジェネリック医薬品のメリットは、
何といっても料金が安いという点です。
種類にもよっても異なりますが、
ジェネリック医薬品は最初に開発された
医薬品(先発医薬品)よりも3~5割程度安くなるんです。
3~5割って、かなり大きな差ですよね。
特に、生活習慣病で
毎日薬を服用しなくてはいけない人にとっては、
薬代は少しでも安く抑えたいものですから、
ジェネリック医薬品の値段は
とても大きなメリットとなります。
でも、気になるのがその安全性です。
ジェネリック医薬品は、先発医薬品を真似しただけで、
きちんと安全性が確かめられていないのではないか?
と不安に思うかもしれません。
でも、ジェネリック医薬品も製薬会社において、
色々な試験が行われていて、
その試験結果が先発医薬品と同じ効果や
安全性があると証明されたものだけが、
厚生労働大臣からジェネリック医薬品と承認されますので、
安全性はきちんと確認されているんです。
ジェネリック医薬品は飲みやすい?
昔から「良薬口に苦し」と言われてきて、
「薬=苦いもの、飲みにくいもの」というのが普通でしたよね。
でも、その常識が変わるかもしれません。
最近は、ジェネリック医薬品のメーカーが、
飲みやすい医薬品の開発に力を入れているんです。
子ども向けの医薬品は、いちごやバナナ、ココア、
オレンジヨーグルト味にしたり、
高齢者向けのものはメントールや抹茶味、梅味などにするなど、
各世代によって味付けを変えて飲みやすく工夫しています。
もちろん、飲みやすい味付けにしたからといって、
医薬品の効果はしっかりありますので心配いりません。
小さなお子さんや認知症を持つ高齢者は、
苦いとなかなか薬を飲んでくれないということがありますが、
今後はそのような悩みもジェネリック医薬品によって
解消されるかもしれませんね。