その体調不良の原因はグルテンかも?グルテン過敏症について知りましょう。
グルテンとは?
最近、グルテンフリーダイエットが注目を集めていますよね。
グルテンを摂取しないことで、
効果的にダイエットを行うものですが、
グルテンとはどんな物質で、
どんな作用があるのか知っていますか?
グルテンは小麦や大麦、
ライ麦などの穀物の胚乳から生成される
たんぱく質の一種ですので、
パン類やホットケーキ、ピザ、パスタ、シリアル、ケーキ、
クッキーなどのいわゆる「洋食」に含まれています。
グルテンにはグリアジンという物質が含まれていますが、
このグリアジンは食欲をアップさせる働きがあるんです。
またグルテンが含まれている小麦は、
血糖値を急上昇させます。
血糖値が急上昇すれば、
それを下げるためにインスリンが多量に分泌されますので、
血糖値が下がります。
インスリンによって血糖値が下がると、
脂肪を溜め込みやすくなります。
また、糖化が促進されるので、老化も進みます。
グルテンにはこのような作用があるので、
グルテンフリーダイエットが注目を集めているんですね。
グルテン過敏症の症状は?
グルテンは太りやすくなるだけではありません。
アレルギー体質の人が
グルテンを摂取するとグルテン過敏症になって、
体調不良を起こす可能性があるんです。
グルテン過敏症の症状には、頭痛や片頭痛、
腹部の膨満感や下痢、便秘などの消化器症状、
PMSなどホルモンバランスの乱れ、慢性疲労、指や膝、
腰などの関節の痛み、集中力の欠如、
毛孔性角化症(背中や二の腕のブツブツ)、
関節リウマチや甲状腺疾患などの自己免疫疾患、
抑うつなどがあります。
グルテン過敏症は、体調不良で医療機関を受診しても、
検査ですぐわかる病気ではないんです。
ただの体調不良で済まされてしまうケースも少なくありません。
もし、上記のような原因不明の症状に悩まされている人は、
グルテン過敏症かもしれませんので、
2~3週間グルテンフリーの生活をしてみると良いかもしれません。
それで、体調が改善すればグルテン過敏症ですので、
今後はグルテンを控え目にすると良いでしょう。
重症化するとセリアック病に
グルテン過敏症の症状は、
命に関わるほど危険なものではありませんが、
グルテン過敏症が重症化すると、
セリアック病を引き起こすことがあります。
セリアック病は自己免疫疾患で、
グルテンが原因で炎症が起こり、
その炎症が原因で小腸の内壁が傷つき、腹痛が起きるだけでなく、
栄養分が吸収できなくなるため、栄養失調や貧血、
神経障害などの症状が現れます。
セリアック病はイギリスだけで推定50万人と言われています。
イギリスの人口は6300万人ですので、
125人に1人はセリアック病なんです。
日本は欧米ほどグルテンを摂取しませんので、
欧米ほど患者数は多くないと言われていますが、
食生活の欧米化で以前よりは
セリアック病の患者数は増えていると推測できます。
原因不明の体調不良に悩まされている人は、
一度グルテンフリーの生活をしてみてはいかがでしょうか?