ブルーマンデー症候群は死亡リスクを上げる?ブルーマンデー症候群について知りましょう。
ブルーマンデー症候群の原因は
ブルーマンデー症候群という言葉を知っていますか?
日本では、サザエさん症候群とも呼ばれています。
ブルーマンデー症候群とは、
日曜日の夕方に翌月曜日からの仕事を考えてしまい、
気持ちがブルーになる、つまり抑うつ状態になることです。
ブルーマンデー症候群なんて、「単なる気のせい」、
「甘え」と思っている人もいるかもしれませんが、
月曜日を憂鬱に感じるのは、科学的根拠に基づいたものなんです。
なぜ、月曜日を憂鬱に感じ、ブルーマンデー症候群になるのか。
それは、平日の生活リズムと
週末の土曜日や日曜日の生活リズムが異なるためです。
アメリカのラッシュ大学の研究で、体内時計が狂ってしまうと、
それまでの日常的な生活サイクルが乱れてしまい、
それが体調や気分に悪影響を及ぼすことがわかっています。
平日は会社に行くために早起きしている人でも、
週末はゆっくり寝だめすることが多いですよね。
平日の睡眠不足を週末に取り戻そうと、
平日よりも睡眠時間を長く取ろうとする人が多いと思います。
でも、この週末の寝だめが体内時計を狂わせてしまうんです。
たった2日間、いつもより1~2時間多く睡眠を取っただけでも、
体内時計は狂います。
体内時計が狂えば、それで体調や気分が悪くなりますので、
月曜日を憂鬱な気分で迎えることになるのです。
実際に体調が悪くなる人も
ブルーマンデー症候群になっても、
「ただ気分が落ち込むだけでしょ?」と思うかもしれません。
でも、たかがブルーマンデー症候群と侮ってはいけません。
月曜日のストレスは、
心筋梗塞や脳卒中のリスクを上げるんです。
大阪大学の調査で、
仕事をしている男性が月曜日に心筋梗塞を発症する確率は、
ほかの曜日に比べて30%も高いことがわかっています。
そして、鳥取大学の調査では、月曜日の脳卒中の発症リスクは、
日曜日に比べて1.3~1.5倍に増えるという結果が出ました。
そのほかヨーロッパやアメリカの研究でも、
月曜日は労働者の死亡リスクが10~20%もアップする
という結果が報告されています。
これらの発症リスクや死亡リスクが上がるのは、
月曜日をストレスに感じることが原因とされています。
たかがブルーマンデー症候群と侮れないですね。
ブルーマンデー症候群の対策は?
ブルーマンデー症候群の対策は、週末も生活リズムを守ることです。
体内時計が狂ってしまうと、
ブルーマンデー症候群は悪化しますので、
平日と生活リズムを大きく変えないようにしましょう。
疲れているからといって、
お昼過ぎまでダラダラ寝ているのではなく、
できるだけ起床時間は平日と同時にすると、
生活リズムは狂いません。
また、自分で仕事を調整できるのであれば、
月曜日には仕事を詰め込み過ぎないようにするのも良い方法です。
月曜日の仕事量を軽くして、ストレスを軽減するのです。
さらに、月曜日の仕事終わりに、美味しい物を食べる、
友達と会うなど自分へのご褒美を用意しておくのも良いですね。
月曜日が憂鬱なのは仕方ないと諦めてはいけません。
ちょっとした工夫で、
ブルーマンデー症候群を軽くすることができるんです。
そして、それは死亡リスクを下げることにもつながります。
今度の週末から、
ブルーマンデー症候群対策を始めてみませんか?