大腸がんになる日本人が増加!大腸がんは食習慣の改善と定期的な検診で予防しましょう。
大腸がんが増えている要因は?
大腸がんになる日本人が増えています。
平成18年のデータによると、
がんで死亡した人の中で大腸がんで死亡した人の数は、
男性で4位、女性で1位となっています。
また、国立がん研究センターは
2015年にがんと診断される人の中で、
大腸がんが最多になるだろうと予測しています。
もともと日本人は大腸がんになる人が少なかったのですが、
近年になって増加傾向が続いている理由は2つあります。
大腸がん増加の理由1つ目は高齢化です。
大腸がんの好発年齢は60~70代です。
高齢化が進み60~70代の人口が増えれば、
それだけ大腸がんになるリスクを持った人が増えますので、
大腸がんが増加するんです。
2つ目の理由は、食生活の欧米化です。
魚類をのぞく動物性脂肪の摂取量と
大腸がんの発症は関連性が高く、
肉類や乳製品の摂取量が多い欧米では
大腸がんの発症が多いことがわかっています。
大腸がんを防ぐ食習慣
では、大腸がんを予防するにはどうしたら良いのでしょう?
まずは、食生活から見直してみましょう。
動物性脂肪をたくさん食べると、
脂肪を消化するための胆汁の分泌が促進されますが、
胆汁に含まれる胆汁酸は
大腸がんの発がんに関与していると考えられています。
また、食生活の欧米化が進むと、食物繊維が不足します。
食物繊維が不足すれば、便秘になりますよね。
便が腸内に長時間留まると、
それだけ老廃物や胆汁酸が腸壁に触れている時間が
長くなりますので、大腸がんの発症リスクが高まるんです。
ですから、大腸がんを防ぐためには、
動物性脂肪の摂取は控えめにして、
食物繊維をたくさん摂る必要があります。
そして、腸内環境を整え善玉菌を増やすことでも、
便秘を解消して、大腸がんの発症リスクを
低下させることができますので、
ヨーグルトなどの発酵食品や緑黄色野菜などを
積極的に食べると良いでしょう。
検診を定期的に受けましょう
大腸がんの予防は、食習慣を変えるだけでは不十分です。
ストレスから大腸にポリープができて、
それががん化する可能性もあります。
また、大腸がんは遺伝性のものもあるんです。
ですから、大腸がんの予防のためには定期的な検診も大切です。
大腸がんの検診は、内視鏡やレントゲンなどがあります。
年齢やがん家系かどうかなどを考慮しながら、
定期的に大腸がんの検診を受けるようにしましょう。
大腸がんはステージ1の初期段階で発見できれば、
完治の可能性は高く、5年生存率は91.6%となっています。
発見が遅れてステージ4にまで進行すれば、
5年生存率は18.8%と低くなります。
食生活を改善し定期的な検診を受けて、
大腸がんを予防していきましょう。