韓国でMERS(マーズ)が感染拡大。MERSについて知りましょう。
MERSが韓国で拡大中
MERS(マーズ)という感染症が韓国で拡大しています。
MERSとは中東呼吸器症候群のことで、
2012年に初めて確認され、
中東を中心に感染が広がっているウイルス性の感染症です。
そのマーズが韓国で感染拡大しているんです。
5月20日に中東4ヶ国を周って
韓国に帰国した韓国人男性がMERSを発症し、
その後感染が韓国国内で徐々に広がり、
5月31日時点で患者数は15人に達しています。
これだけMERSの感染が拡大しているのは、
2次感染が起こっていることと初期対応に失敗し、
隔離すべき人を隔離していなかったことが原因と見られています。
また、中東でMERSを引き起こしているウイルスとは
少し違う変種の可能性があるとも推測されています。
MERSは2012年に初めて発見されてから、
中東やヨーロッパが主な感染地域でした。
そのため、MERSの流行は
どこか遠いものとして考えていた人も多いと思います。
でも、隣国である韓国で感染が拡大したなら、
いつ日本にMERSが上陸してもおかしくないということになります。
MERSとは?
中東呼吸器症候群MERSは、
咳や息切れなど呼吸器系の症状のほかに
発熱や下痢などが現れます。
感染経路はまだはっきりと解明されてはいませんが、
中東のラクダから人へ感染するのではないかと推測されています。
韓国で発症した男性も中東で
ラクダと接触した経緯があるとの事です。
また、人から人への感染も報告されていて、
家族間や病院での同室等の患者間、
患者から医療職者へなど濃厚接触をすると
感染しやすいことがわかっています。
このMERSは致死率が高いんです。
中東でのMERSの致死率は40%にも上ります。
特に、高齢者や糖尿病、
免疫不全などの基礎疾患がある人は重症化しやすく、
リスクが高いため注意が必要です。
MERSを予防するためには
韓国で感染が拡大しているMERSですが、
このまま感染拡大が続けば、
日本へのMERS上陸は時間の問題となります。
MERSを予防するワクチンはありませんので、
手洗いやうがいを励行すること、
咳エチケットや基本的な衛生対策を心がけることなどが有効です。
そして、常に最新の情報を入手するようにしましょう。
もちろん、この情報は正しいものでなくてはいけません。
誤った情報は混乱を生むだけですので、
きちんと正しい最新の情報を入手するようにしましょう。
また、海外から帰国して咳や息切れなどの症状が現れたら、
早めに医療機関を受診し、海外に渡航していたことや
渡航先の詳細などを医師に伝えてください。
MERSは致死率が高い上に、
根本的な治療法が確立されていませんので、
感染しないように予防することが一番大切です。
MERSの情報をしっかりと入手して、
正しい知識を身につけるようにしましょう。