胸がムカムカするのはなぜ?胸焼けの原因について知りましょう。
胸焼けは暴飲暴食が原因?
食べた後になんだか胸の辺りがムカムカする
という経験を持つ人は少なくないと思います。
胸焼けは胃酸が食道に逆流することで起こるのですが、
いったい何が原因で胃酸が食道に逆流して
胸焼けを起こすのでしょか?
胸焼けの原因で最も多いのは、暴飲暴食です。
暴飲暴食をすると、
胃の内容物がいつもよりも多くなりますよね。
そうすると、胃の入り口の部分を圧迫するので、
胃酸が逆流しやすくなるんです。
また、胃の内容物が増えると、それを消化するために、
酸性度が高い胃液が分泌されますので、
さらに胸焼けを起こしやすくなるんです。
また、暴飲暴食をして満腹になると、
苦しくなって思わず横になりたくなりますよね。
座っている時は重力で胃酸が逆流しにくかったのですが、
横になると重力の働きがなくなりますので、
さらに胸焼けを起こしやすくなります。
肥満やストレスで胸焼けがすることも
胸焼けの原因は暴飲暴食だけではありません。
肥満やストレスでも胸焼けがすることがあります。
肥満になると、脂肪が胃を圧迫しますので、
胃酸が逆流しやすくなるんです。
同じように妊婦も胎児の成長と共に胃が圧迫されますので、
胸焼けが起こりやすくなります。
ストレスでも胸焼けは起こります。
ストレスを受けると交感神経が優位になり、
一旦は胃液の分泌量は減ります。
でも、そのストレスがある程度落ち着いたら、
その反動で副交感神経が優位になりやすいんです。
副交感神経が優位になると、胃液の分泌量が増えますので、
食道に逆流しやすくなって胸焼けを起こす原因となります。
胸焼けは重大な病気が潜んでいることも!
暴飲暴食や肥満、ストレスで胸焼けを起こしているなら、
今すぐ心配する必要はありません。
もちろん、暴飲暴食は控えなくてはいけませんし、
肥満やストレスは万病の元ですので注意する必要があります。
でも、それ以上に胸焼けには
怖い病気が潜んでいることがあるんです。
胸焼けを起こす代表的な病気は逆流性食道炎です。
逆流性食道炎は、
胃酸が逆流して食道の粘膜に炎症を起こしている状態です。
逆流性食道炎を放っておくと、
食道の炎症が食道がんに移行することもありますので
とても危険です。
また、食道穿孔ヘルニアや胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がん、
食道がんでも胸焼けは起こります。
暴飲暴食をしていないのに、いつも胸焼けがするという人は、
このような病気が潜んでいる可能性が高いですので、
医療機関を受診して、きちんと検査をするようにしてください。
たかが胸焼けですが、胸焼けだと思って放っておいたら、
実はがんだったということもあり得ますので、
十分に注意してくださいね。