舌がピリピリ痛い、しびれるのはなぜ?舌痛症について知りましょう。
舌痛症ってどんな病気?
「噛んだりしていないのに、なんだか舌がピリピリ痛い」、
「舌がしびれる感じがする」という症状はありませんか?
舌が痛い、しびれる場合は舌痛症かもしれません。
舌痛症とは、見た目には何の異常もないのに、
舌がピリピリ、ジンジンしたり、カーッと熱くなったり、
しびれるような感覚が1日2時間以上、
3ヶ月以上に渡って起こる病気です。
舌痛症の痛みは舌の先端部分に多いのですが、
痛みが持続する中で、痛む部位が移動することもありますし、
痛みの程度は1日の中で変動し、
夕方から夜にかけて痛みが悪化することが多い
という特徴があります。
また、食事をしている間は痛みが和らぐことが多く、
「舌が痛い」と言いながらも食事は取れるので、
周囲の理解を得られないというケースもあるんです。
舌痛症はあまり聞き慣れない病名ですが、
全人口の1~3%に発症しますので、
それほど珍しい病気ではありません。
舌痛症の原因は?
舌痛症の原因は、まだ完全に解明されていません。
ただ、患者の男女比が1:8と女性に発症しやすく、
特に更年期前後の女性は発症率が高く
15%にも上ると推測されていますので、
女性ホルモンや内分泌の異常が
関係しているのではないかとされています。
また、舌痛症はストレスとも
関係があることがわかっています。
舌痛症を発症する人は、
ストレスを抱えていることが多いんです。
人間関係や仕事でのストレスを抱えている人は、
舌痛症のリスクが高いですので注意しましょう。
そして、舌痛症は病気が原因で発症することもあります。
糖尿病や貧血、口腔カンジダ症、
ヘルペスなどの病気で舌痛症を発症することがあり、
病気が原因の舌痛症は二次性舌痛症と呼ばれています。
舌痛症の治療と予防
病気が原因の二次性舌痛症は、
舌痛症を引き起こす病気を治療することが最優先になりますが、
原因が明らかではない場合は、その症状に応じて服薬したり、
心理療法を行います。
もし、舌痛症かもしれないと思ったら、
歯科を受診して早めに治療を始めましょう。
そして、舌痛症を予防するためには、
ストレスを溜め込まないことが大切です。
規則正しい生活を送り、栄養のバランスが良い食事を取って、
適度な運動をし、ストレスはこまめに発散しましょう。
このような生活を送ることで、
精神的な安定を得ることができますので、
舌痛症の予防だけではなく、
舌痛症を発症しやすい更年期前後の女性は
更年期障害を軽くすることもできます。
舌痛症は放っておいても、がんになったり、
命に関わることはありません。
でも、舌の痛みが続くのはストレスになり、
そのストレスがさらに舌痛症を
悪化させる可能性がありますので、
早めに歯科を受診して下さいね。