胃がんを予防できる4つの生活習慣。日本人は胃がんにかかりやすいんです。
日本人に多いがん=胃がん
日本人は、一生のうちに2人に1人はがんを発症し、
3人に1人はがんが亡くなると言われています。
日本人の半分はがんを発症しますので、
非常に身近な病気と言えるがんですが、
がんの中でも日本人は胃がんにかかりやすいんです。
2013年の統計によると、
すべてのがんの中で、胃がんで亡くなる人は男性で2位、
女性で3位と非常に多くなっています。
また、人種別で見ると、欧米の白人よりも
東アジアの黄色人種のほうが胃がんの罹患率が
高くなっているんです。
胃がんの原因の多くはピロリ菌の感染と言われていますので、
胃がんを予防するためには
ピロリ菌の除去がもっとも有効なのですが、
それ以外にも胃がんを予防する方法はあります。
胃がんを予防するためには、
生活習慣をちょっと見直すだけでOKなんです。
胃がんのリスクが高くなる
4つの生活習慣を知っておきましょう。
胃がんになる生活習慣=塩辛いものが好き
胃がんになる生活習慣の1つ目は、
塩辛いものが好きというものです。
「ついついしょうゆを大量にかけてしまう」、
「漬物や塩辛、佃煮など塩分が高いものが好き」、
「薄味だと物足りないから、いつも味は濃い目」
という人は、要注意です。
塩分が高いものを食べると、
胃の粘膜を荒らすことになりますので、
発がん性物質を生成してしまうんです。
胃がんと塩分の関係は
国立がん研究センターの研究でも明らかになっています。
和食は塩分が多いという特徴がありますが、
日本人に胃がんが多いのは塩分の取りすぎが一因とされています。
胃がんになる生活習慣=タバコ
胃がんになる生活習慣の2つ目は、タバコです。
タバコは肺がんや咽頭がんなどの原因になることは
知られていますが、
胃がんもリスクを上げるんです。
なぜなら、
タバコにはたくさんの発がん性物質が含まれているからです。
その発がん性物質を吸い込むから、
肺がんや咽頭がんになってしまうんですよね。
「それなら、タバコと胃がんは関係ないんじゃ?」
と思うかもしれませんが、タバコの煙は灰だけじゃなく、
胃にも達しているのです。
つまり、タバコの煙を吸い込むと
肺だけではなく胃にも煙が達するということです。
発がん性物質が胃の粘膜に触れれば、
胃がんを引き起こすリスクは高まりますよね。
胃がんになる生活習慣=ストレス
胃がんになる生活習慣の3つ目はストレスです。
現代はストレス社会と言われていますが、
ストレスも胃がんのリスクを上げるものなんです。
ストレスがかかると、交感神経が優位になりますので、
消化器の機能は低下します。
そのため、胃液の分泌量が減少するんです。
胃液の分泌量が減少すると、消化に時間がかかるようになり、
食べ物が胃の粘膜を傷つけてしまい、
その傷が胃がんの原因になることもあります。
また、胃液が減ると、
ピロリ菌が活動しやすくなりますので、
ピロリ菌が発症し、胃がんになる可能性もあります。
胃がんになる生活習慣=野菜や果物を食べない
胃がんになる生活習慣の4つ目は、
野菜や果物をあまり食べないことです。
世界がん研究基金の研究では、
果物は胃がんのリスクを食べる可能性があることが
わかっています。
また、ビタミンCやβカロテンが
胃がんを予防する効果が高いという研究結果もありますので、
野菜や果物は積極的に食べたい食品ですね。
胃がんのリスクを高める4つの生活習慣をご紹介しましたが、
生活習慣を見直して、
さらに自分がピロリ菌に感染しているかどうかを調べ、
もし感染しているのであれば早めに除去するための治療を行うと、
胃がんを予防できる可能性はさらに高まるでしょう。