むくみは思わぬ病気が潜んでいることも?むくみの原因を知りましょう。
むくみのメカニズムは?
夕方になると脚がパンパンになったり、
お酒を飲んだ翌朝は顔がパンパンにむくんでいた
という経験はありませんか?
なぜ、むくみは起こるのでしょうか?
むくみは血液の流れに関係しています。
私たちの身体は、全身くまなく血液が流れています。
そして、この血液は栄養分や酸素を細胞に届けて、
二酸化炭素や老廃物、余分な水分を回収しています。
でも、この水分の回収が滞ったり、
何らかの原因で血液の血しょう成分が
血管外に染み出してしまうと、
細胞や組織内に過剰な水分が溜まってしまいますので、
むくみが起こることになります。
むくみの原因
むくみの原因は何でしょうか?
むくみの原因は主に4つあります。
1つ目が、同じ姿勢を長時間続けることです。
オフィスでデスクワークをしていると、
長時間座ったままですよね。
そうすると、脚の筋肉はほとんど動かないことになります。
筋肉はポンプ作用によって、
静脈の血液を心臓に送り返す働きがありますので、
筋肉を動かさないと、血流が悪くなってしまうんです。
特に、下肢は心臓までの距離が長いですから、
血液が滞りやすくむくみが起こりやすい部位になります。
また、筋力の低下でも筋肉のポンプ作用が低下しますので、
むくみが起こりやすくなります。
そして、冷え性も要注意です。
冷え性になると血流が悪くなりますので、
細胞の過剰な水分を回収できなかったり、
血管外へ水分が染み出しやすくなります。
塩分の摂りすぎもむくみの原因になります。
塩分を摂りすぎると、体内に水分を蓄えようとしますし、
浸透圧の関係で血管外に水分が染み出してしまうんです。
ですから、むくみを予防するためには、
身体を動かすようにすることや筋力アップを図ること、
冷え性を予防すること、
塩分を摂り過ぎないようにすることが大切です。
もし、塩分を摂り過ぎてしまったという場合は、
カリウムを摂取することで、
塩分を体外へ排出することができますので
試してみてはいかがですか?
むくみには病気が潜んでいることも
長時間同じ姿勢でいたり、冷え性、
塩分の摂りすぎが原因でのむくみは一過性のものです。
身体を動かしたりマッサージをすることで、
むくみを解消することができます。
でも、むくみには思わぬ病気が潜んでいることもあるんです。
むくみが出る病気をご紹介します。
むくみが出る病気は、肝臓や腎臓の疾患です。
血管内に水分を留めておくには、浸透圧の調整が必要です。
血管内でこの浸透圧を保っているのは
アルブミンという成分になります。
アルブミンは肝臓で作られ腎臓でろ過されますので、
肝臓や腎臓に疾患があり機能が低下していると、
浸透圧が狂って血管外に水分が染み出してしまい、
むくみが出るんです。
また、心不全など心疾患でもむくみは生じます。
心疾患があると、心臓のポンプ作用が弱くなりますので、
血流が悪くなりますので、むくみが出ます。
下肢静脈瘤でもむくみが出ます。
下肢静脈瘤は血液の逆流を防ぐための弁が壊れていて、
下肢に血液が溜まりやすくなりますので、
むくみが出てしまうんです。
たかがむくみですが、
注意しないと思わぬ病気が潜んでいる可能性があります。
運動したり塩分摂取量に気をつけていてもむくみが続く場合は、
病気の症状かもしれませんので、
早めに病院で検査するようにしましょう。