立ちくらみの原因は何?立ちくらみについて知りましょう。
立ちくらみはなぜ起こる?
立ち上がった時にクラクラとめまいを感じたり、
目の前が真っ白になってしまったなど
立ちくらみを起こした経験はありませんか?
ひどい場合は、一時的に意識を失って
倒れてしまうこともある立ちくらみは、
なぜ起こるのでしょうか?
立ちくらみは、起立性低血圧と言われるものです。
突然立ち上がったり、朝ベッドから起き上がったり、
長時間湯船に浸かっていて立ち上がった時に
起こりやすくなります。
なぜなら、これらのケースは
突然脳への血流が減少するからです。
横になっている時と立っている時は、
心臓から脳へ血液を送るために
どちらがより強い力が必要になるでしょうか?
もちろん、立っている時ですよね。
重力に逆らって血液を送らなければいけませんから。
突然立ち上がれば、それまでよりも血圧を高くして
脳への血流を保たなくてはいけませんが、
その変化に追いつかず、脳への血流が少なくなります。
脳への血流が少なくなることで、めまいがしたり、
クラクラするなどの立ちくらみが起こってしまうんです。
立ちくらみを予防するには?
立ちくらみを予防するにはどうしたら良いのでしょう?
立ちくらみは起立性低血圧によるものですが、
普段低血圧の人が全員立ちくらみを起こす
というわけではありませんし、
普段はむしろ血圧が高めという人が
立ちくらみを起こす場合もあります。
普段の収縮期血圧(最高血圧)が
130mmHgの人が立ち上がった時に100mmHgになったら、
立ちくらみを起こします。
でも、普段が100mmHgの人が立ち上がって95mmHgになっても、
立ちくらみは起こしにくいんです。
要は立ち上がってどれだけ血圧が下がるか、
どれだけ脳への血流が低下するかが
立ちくらみを起こすキーポイントとなります。
立ちくらみを予防するためには、
自律神経のバランスを整えるような生活をしましょう。
自律神経のバランスが乱れてしまうと、
血圧の変化に身体が追いつきにくくなってしまいます。
自律神経のバランスを整えるためには、
規則正しい生活をすること、ストレスを溜め込まないこと、
睡眠不足にならないことなどがあります。
また、立ちくらみを起こしやすい人は、
急に立ち上がらずゆっくりとした動作を心がけること、
筋力をつけて血流を良くすること、
こまめに水分補給をして血液量を多めに保っておくこと
などに注意すると良いでしょう。
立ちくらみは病気が原因かも?
立ちくらみを起こしやすい人でも、
それがすぐに治まるようであれば、
特に病気というわけではありませんので、
日常生活の中で立ちくらみを起こさないように
注意すればOKです。
でも、立ちくらみには思わぬ病気が
潜んでいることもあるんです。
立ちくらみが症状として現れる重大な病気には
一過性脳虚血発作や不整脈があります。
一過性脳虚血発作は脳梗塞の一歩手前の状態で、
脳の血管が狭くなって一時的に血流が減少することで
立ちくらみが起こります。
また不整脈が起こると、
一時的に血圧が急降下することがあるんです。
高血圧や動脈硬化を指摘されたことがある人や
不整脈の治療をしている人は、
「たかが立ちくらみ」と思わず、
一度しっかり検査を受けるようにしましょう。