えっ!?男性も更年期障害に?LOH症候群について知りましょう。
LOH症候群とは?
LOH症候群という病気を聞いたことがありますか?
女性は閉経前後になると、
更年期障害が起こり、体の不調が起こったり、
精神的に不安定になるなどの症状が現れます。
そして、男性も加齢と共に
男性ホルモンであるテストステロンが低下し、
更年期障害があることがわかってきました。
男性ホルモンが低下することで
様々な症状が起こる病気の総称が
LOH症候群(加齢男性性腺機能低下)なのです。
日本のLOH症候群の患者は、
LOH症候群と診断された人と
診断されていない潜在的な患者を合わせると
600万人いると推計されています。
40歳以上の日本人男性の人口は約3400万人ですので、
40歳以上の男性の約6人に1人はLOH症候群という計算になります。
LOH症候群は誰にでも起こり得る病気なのです。
LOH症候群の症状や原因は?
LOH症候群で現れる症状は、発汗やほてり、睡眠障害、
関節痛、疲労感など身体的な症状、抑うつやイライラ、
集中力の低下、不安、神経過敏などの精神的な症状、
性欲の低下やEDなどの性機能関連の症状の
3つに大きく分けることができます。
ただ、どのような症状が出るかは人によって違いますし、
精神的な症状だけの人もいれば、
身体的症状、精神的症状、性機能関連の症状の
3つがすべて出る人もいるんです。
LOH症候群の原因は、
テストステロンという男性ホルモンの分泌低下です。
男性ホルモンは加齢と共に
少しずつ減少していくものですので、
加齢に伴ってLOH症候群になりやすくなるのは仕方がないことです。
でも、LOH症候群の原因は加齢だけではありません。
ストレスも大きく関わっています。
過度なストレスを長期間感じていると、
テストステロンの分泌が減少してしまうんです。
特に、若い世代の人は
ストレスでテストステロンが減少しやすいですので、
普段からストレスを感じている人は、
若くしてLOH症候群になる可能性があるんです。
LOH症候群の対策
女性の更年期障害は5年程度でホルモンバランスが落ち着いて、
症状がなくなりますが、
男性はテストステロンが下がる一方ですから、
LOH症候群の対策をしなければ、
症状はいつまでも続くことがあります。
LOH症候群を予防、改善するためには、
生活習慣を整えましょう。
生活習慣が乱れていると、
テストステロンが分泌されにくいんです。
睡眠不足や疲労の蓄積、過度の飲酒、運動不足は
テストステロンの分泌を妨げる要因になります。
また、ストレスを溜め込むことは、もちろんNGです。
ストレスを溜め込まないように気をつけ、
しっかりと休息をとって、適度な運動をするようにしましょう。
テストステロンの減少は、
LOH症候群の症状を引き起こすだけでなく、
肥満や生活習慣病のリスクを上げることもわかっていますので、
テストステロンを減少させないような生活習慣を
身につけてくださいね。