痛風を放置すると起こる怖い合併症3つ!尿酸値はきちんとコントロールを!
痛風になると尿路結石に
痛風は関節部の激しい痛みが特徴の病気ですが、
痛風が起こっても、
それ自体がすぐに命に関わるものというわけではありません。
痛風発作を起こしても、命の心配はないのです。
だからといって、痛風を放っておくと、
様々な合併症を引き起こします。
痛風の合併症1つ目は、尿路結石です。
痛風は、高尿酸血症が原因ですが、
高尿酸血症になると、血液中だけではなく、
尿中にも尿酸が大量に含まれるようになります。
尿中に尿酸が増えると、尿が酸性化して、
尿酸が結晶化しやすくなるんです。
結晶化した尿酸は結石となって、
尿管や膀胱、尿道を詰まらせます。
そうすると、鋭い痛みが生じるんです。
痛風発作を起こして痛みに苦しんだのに、今度は尿路結石で
更なる痛みに苦しむことになるかもしれないと考えると、
それだけで恐ろしいですよね。
少しでも痛みに苦しむリスクを少なくするために、
痛風を放っておいてはいけないのです。
痛風で腎不全に?
痛風を放っておくと尿路結石のリスクが上がりますが、
尿路結石もすぐに命に関わるわけではありませんし、
自然に尿と一緒に排泄されることも多いので、
そこまで重大な合併症とは言えないかもしれません。
でも、痛風には重大な合併症もあります。
それは腎不全です。
血液中の尿酸の濃度が高くなると、
それを排泄しようと尿中の尿酸も多くなります。
腎臓は尿をろ過する働きがありますが、
尿酸が多く含まれた尿をろ過していると、
腎臓に尿酸が沈着し、腎臓の中で結晶かすることがあるんです。
結晶化した尿酸がこびりついた腎臓は、
当然ながらその機能が低下していきます。
そして、それが長く続くと腎不全になってしまうのです。
腎不全になると、
人間は尿を排泄することができなくなりますので、
腎臓移植をしたり、
人工透析を導入しなければいけなくなってしまいますので、
QOLや余命に大きく関係してくるのです。
痛風で心筋梗塞や脳卒中に!
痛風を放っておくと、
心筋梗塞や脳卒中のリスクを上昇させます。
血液中の尿酸の濃度が高い状態が続くと、
尿酸が血管壁を傷つけ、負担を与えることになるんです。
血管壁に負担を与え続けると、
柔軟だったはずの血管はどんどん硬くなってしまい、
動脈硬化を起こすことになります。
動脈硬化を起こすと、
心筋梗塞や脳卒中のリスクが上がることは、
皆さんご存知ですよね。
痛風自体は今すぐ命の危険がある病気ではありませんが、
だからといって放置を続けると、
尿路結石で更なる痛みを引き起こしたり、腎不全になったり、
心筋梗塞や脳卒中のリスクを上げることになるんです。
痛風を発症してしまったら、それを放置せずに、
尿酸値をきちんとコントロールするようにしましょう!