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関節リウマチは高齢者の病気ではない!子どもや30代で発症することもあるんです!




関節リウマチとは?

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関節リウマチは、免疫機能に異常が起こったために、
自分自身の細胞を攻撃することで起こる病気です。

通常の免疫機能は、
外部から侵入してきたウイルスや細菌を攻撃しますが、
免疫機能に異常が生じると、
自分の細胞を敵だと誤認して攻撃をしてしまうのです。

そのため、関節が炎症を起こして、
さらに軟骨や骨が破壊されて痛みや腫れが生じ、
放っておくと関節が変形してしまいます。

一般的な関節の疾患は、関節を動かすことで痛みが生じますが、
関節リウマチは患部の関節を動かさなくても
痛みがあるという特徴があります。

また、関節リウマチは免疫系の異常が原因で起こる病気ですので、
関節部に症状が出るだけでなく、発熱が続いたり、
疲れやすくなったり、食欲がない、
体重が減るなどの全身症状も起こりますし、
関節で起こった炎症が血管や肺に広がることもあるんです。

関節リウマチは30代でも発症する!?

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関節リウマチは高齢者の病気だと思っている人も多いと思います。

確かに、関節リウマチを患っている高齢者は多いんです。

でも、実は関節リウマチは高齢者だけの病気ではありません。

関節リウマチを発症するのは30~50代が多く、
特に40代が好発年齢とされています。

60代以降に発症する人は、あまり多くないのです。

30~50代で発症して、慢性的な経過をたどり、
高齢になっても患っている人が多いので、
高齢者に多い病気と思われがちなんですね。

関節リウマチは男性よりも女性に多く、
男女比は1:4とされています。

そのため、女性は原因不明の関節の痛みを感じたら、
早めに医療機関を受診して検査を受けましょう。

「私は30代でまだ若いから」と思っていると、
関節リウマチはどんどん進行してしまうのです。

小児で発症することも

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関節リウマチは、30~50代が好発年齢をされていますが、
10代で発症することもあります。

16歳以下の小児期に発症する関節リウマチがあるんです。

以前は若年性関節リウマチと呼ばれていましたが、
現在は若年性特発性関節炎と呼ばれています。

若年性特発性関節炎は小児期の原因不明の慢性関節炎で全身型、
関節型、症候性慢性関節炎の3つに分類されていますが、
全て原因不明ですので、根本的な治療法はないのが現状です。

全身型の若年性特発性関節炎は、
心膜炎などの重症な合併症が出ることがありますが、
早期発見・早期治療をすることで、
重篤な合併症を防ぐことができます。

そのため、関節の痛みなどの症状を感じたら、
子どもだろうと若者だろうと、高齢者だろうと、
「まさか自分は関節リウマチではない」と思わずに、
早く医療機関を受診して、検査を受けるようにしてください。





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2016年8月2日 | カテゴリー:子育て 手・足

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