高齢者の貧血に要注意!高齢者が貧血になりやすい3つの理由とは?
高齢者は貧血に要注意
貧血は若い女性が注意すべき病気と思っていませんか?
確かに、若い女性の貧血は多いのですが、
高齢者も貧血の人が多いのです。
そして、若い女性よりも高齢者は
貧血に注意すべき必要があります。
なぜなら、貧血はふらつきや疲労が症状に現れるからです。
高齢者が貧血でふらつくと、すぐに転倒してしまいます。
高齢者が転倒すると、どうなるでしょうか?
高齢者は骨粗しょう症の人が多いので、
すぐに骨折してしまいます。
特に、大腿骨警部骨折をする人が多いですね。
大腿骨警部骨折をすると、
ベッド上安静が必要になりますので、
一時的に寝たきりになります。
寝たきりが一時的なら良いのですが、高齢者の場合は、
一時的ではなくずっと寝たきりになる可能性が高いので、
高齢者の貧血は要注意なのです。
高齢者の貧血の原因=栄養不足
高齢者は貧血になりやすいのですが、
その原因は主に3つあります。
1つ目は、栄養不足です。
高齢になると、食が細くなる人が多いですね。
食が細くなると、栄養不足になることが多いのです。
特に、高齢者は肉類を食べなくなります。
肉類に含まれる鉄分は、ヘム鉄と言って、
体内の吸収効率が高い鉄分なのです。
高齢者はヘム鉄の量が少ないために、
貧血になってしまうのです。
さらに、高齢者はビタミンCも不足しがちです。
野菜などに含まれる非ヘム鉄の吸収効率が悪いのですが、
ビタミンCを一緒に摂ると、吸収効率が高まります。
でも、高齢者はビタミンCの摂取量が少ないために、
非ヘム鉄の吸収効率をアップさせることもできず、
栄養不足から貧血になってしまいます。
高齢者の貧血の原因=出血性の病気
高齢者の貧血の原因の2つ目は、出血性の病気です。
若い人に比べて、高齢者は胃や食道、
腸に炎症が起こっていたり、潰瘍ができていたり、
がんが発生している可能性が高いのです。
消化管に炎症・潰瘍・がんがあると、そこから出血します。
大量に出血があれば、下血や吐血ですぐに分かるのですが、
少量ずつチョロチョロと出血していると、
明らかな下血があるわけではなく、
少し便の色がおかしいかな?
くらいの変化しかありません。
そのため、なかなか消化管に出血原因があると気づかずに、
貧血が進行してしまうことがあるのです。
高齢者の貧血の原因=腎不全
高齢者の貧血の原因、最後は腎不全です。
高齢者は腎疾患を持っている人、
腎機能が低下している人が多いですね。
腎臓からは赤血球を作るための
エリスロポエチンというホルモンが分泌されています。
腎機能が低下すると、
このエリスロポエチンが分泌されなくなりますので、
赤血球の数が減ってしまって、貧血になるのです。
高齢者は貧血になりやすく、
貧血になった時のリスクが高いですから、
貧血かどうかの検査をこまめに受けて、
貧血の原因を突き止め、
しっかりと治療をするようにしましょう。