その痒みやかぶれは、金属アレルギーが原因かも?金属アレルギーが起こる理由とは?
なぜ金属アレルギーは起こる?
ネックレスやピアスなどを付けていて、
かぶれたことはありませんか?
そのかぶれや皮膚トラブルは、
金属アレルギーが原因かもしれません。
金属アレルギーは、アクセサリーなどの金属と
汗が反応することで起こります。
金属を身につけているときに汗をかくと、
金属がイオン化します。
さらに、金属と汗で皮膚の常在菌の活動が活発化し、
痒みが起こり、皮膚の防御バリアが壊れて、
イオン化した金属が体内に入り込みやすくなるのです。
体内に侵入した金属は、
たんぱく質と結びついてアレルゲン化し、
体内で異物とみなされ、免疫細胞に攻撃されることで
金属アレルギーを起こすのです。
金属アレルギーの症状には、金属に触れている部分に
かぶれや痒みが起こる局所性のものと
金属が触れていない部分にも水疱や湿疹、
じんましんが出る全身性のものの2種類があります。
全身性の症状が出た場合、
原因が金属アレルギーであるとの診断が難しく、
金属アレルギーが悪化してしまう可能性もあります。
アレルギーを起こしやすい金属
全ての金属がアレルギーを起こすわけではなく、
アレルギーを起こしやすい金属があります。
アレルギーを起こしやすい金属を知っておくことで、
金属アレルギーの予防にもつながります。
1987年に東京都済生会中央病院の皮膚科で行われた
金属パッチテストによると、
水銀、ニッケル、コバルト、スズの順に
金属アレルギーを起こしやすいことがわかりました。
これらの金属の中で、
注意しなければいけないのがニッケルです。
ニッケルは、加工しやすく安価であるため、
アクセサリーやベルトのバックル、
メガネのフレーム、ヘアピン、ブラジャーの金具など
様々なものに使用されていて、
皮膚に触れる機会の多い金属なんです。
また、アレルギーを起こしにくい金属として、
金や銀、プラチナなどがありますが、
絶対にアレルギーを起こさないというわけではありませんし
純度の低いものはアレルギーを起こす確率が上がりますので
注意しましょう。
金属アレルギー対策
金属アレルギーを予防するためには、
汗をかく時はアクセサリーなどの金属類は
身に付けないことです。
夏場は、できるだけアクセサリーを
つけないようにすると良いでしょう。
また、傷がある場合は、そこからイオン化した金属が
体内に入り込みやすくなるため、
金属を身につけるのはやめましょう。
ファーストピアスで金属アレルギーになる人もいますので
ファーストピアスはチタン製やセラミック製を
選びましょう。
また、アクセサリー類を選ぶ時は、
できるだけニッケル使用のものは避け、
金や銀、プラチナ、チタン製のものを選び、
もし金属アレルギーの症状が出たときは、
その素材の金属は身につけないようにしてください。