栄養ドリンクを飲むと、なぜ元気が出るの?栄養ドリンクの成分と効能について知りましょう。
栄養ドリンクの成分の効能は?
疲れている時、忙しい時、試験前などで睡眠不足の時など
休みたいけれど休めない時ってありますよね。
そういう時に、つい頼ってしまうのが栄養ドリンクです。
栄養ドリンクを飲むと、パワーが出る、
頑張れるっていう人も多いですよね。
そんな栄養ドリンクには、どんな成分が入っているのでしょう?
栄養ドリンクの成分は、
その商品によって少しずつ違いますが、
多くの栄養ドリンクに共通している成分は、
糖分、カフェイン、ビタミンB群、タウリンなどのアミノ酸です。
それぞれの成分に、どんな効能があるのか見てみましょう。
まずは、糖分とカフェインからです。
脳が働くと、糖分を大量に消費します。
脳のガソリンは糖分と言っても過言ではないでしょう。
つまり、糖分を摂取することで、
脳を活性化させる狙いがあるんです。
次に、カフェインです。
カフェインには、強心作用や気管支拡張作用、
覚醒作用、利尿作用などがありますが、
この中でも栄養ドリンクの効果として期待されているのが、
覚醒作用です。
カフェインの覚醒作用で、眠気が吹き飛び、
頭がシャキっとするんですね。
ビタミンB群やアミノ酸の効能は?
では、次にビタミンB群の効能を見てみましょう。
栄養ドリンクに含まれているビタミンB群は、
ビタミンB1、B2、B6、ナイアシン、イノシトールなどです。
ビタミンB1は糖分をエネルギーに変え脳を活性化し、
ビタミンB2は糖分だけでなく、
タンパク質、脂質をエネルギーに変える作用があります。
ビタミンB6はタンパク質をエネルギーに変える作用があるほか、
眠気を和らげる作用も期待できます。
ナイアシンは、脂質、糖分、
タンパク質をエネルギーに変えるほか、
新陳代謝を促進して、
イノシトールは脂質をエネルギーに変えます。
アミノ酸の効能ですが、
栄養ドリンクに含まれるアミノ酸で多いのが、
タウリンやアルギニンです。
タウリンは血圧上昇を抑えたり、
肝臓の機能を高める効果がありますので、
むくみが気になる人やお酒を飲みすぎる人にはおすすめです。
アルギニンは、アンモニアを体外へ排出したり、
コラーゲン生成能力の促進効果がありますので、
疲れや睡眠不足で肌荒れが気になる人に良いでしょう。
栄養ドリンクの取りすぎには注意!
栄養ドリンクを飲むと効果があるからといって、
飲みすぎると体に悪影響を及ぼします。
栄養ドリンクの飲みすぎの悪影響の代表は、
カフェイン中毒です。
カフェインの過剰摂取はカフェイン中毒を引き起こします。
カフェイン中毒には急性中毒と慢性中毒がありますが、
急性中毒は1時間以内に6.5mg/キロ(体重50キロの人は325mg)
を摂取すると約50%の確率で、
3時間以内に17mg/キロ(体重50キロの人は850mg)
を摂取するとほぼ100%の確率で発症します。
慢性中毒は、100~250mg/日のカフェインを
毎日摂取すると発症する危険があります。
カフェイン中毒の症状は、感覚過敏、多弁、不安、
焦燥感などの精神症状のほかに頻脈や嘔吐などがあり、
重症の場合は死に至ることもあります。
実際に、アメリカでは栄養ドリンクの飲みすぎで
死亡したケースがあります。
日本の栄養ドリンクは、
1本50~150mgのカフェインが含まれていますので、
どんなに疲れていても1日1本までにしておくようしましょう。