洋食好きの中年女性は要注意!胆のう炎について知りましょう。
胆のう炎とはどんな病気?
最近、中年女性の胆のう炎が増えています。
胆のう炎とはどんな病気なのでしょうか?
胆のう炎は胆のうに炎症が起こる病気で、
腹痛と発熱が主な症状になります。
腹痛は右の上腹部からみぞおちにかけて
持続的な痛みが生じますが、
背中に痛みが出ることもあります。
また、炎症が慢性化すると激しい痛みではなく、
鈍い痛みだったり、
重く感じて違和感があるだけということもあるんです。
胆のう炎を放っておくと、
胆のうがんに移行する可能性もありますので、
胆のう炎になったら早めに治療をすることが重要なんです。
食生活の欧米化が原因?
胆のう炎が増えているのはなぜなんでしょうか?
胆のう炎は細菌感染が原因で起こることもありますが、
その9割は胆石が原因と言われています。
そもそも胆のうは脂肪を消化するための胆汁を
溜めておくための臓器です。
そして、胆石はこの胆汁の成分が固まって
石状になったものなんです。
胆汁にはコレステロールが含まれていて、
コレステロールが増えすぎると結晶化して、
徐々に固まり胆石となります。
その胆石が胆のうの出口に詰まってしまうと、
炎症を起こして胆のう炎になるのです。
脂肪を多く取る食事と言えば、和食ではなく洋食ですよね。
肉類や乳製品を多く食べるような食生活の欧米化が
胆のう炎が増えている原因とされているんです。
普段から肉類を多く食べている、乳製品が好きという人は、
胆のう炎のリスクが高いですので、
右上腹部痛が起こったり、
右わき腹の鈍痛が続くという場合は、
早めに医療機関を受診したほうが良いでしょう。
家族に胆のう炎になった人がいるなら要注意
胆のう炎のリスクは食生活に左右される部分が大きいですので、
家族に胆のう炎になった人がいたら、
あなたも胆のう炎になるリスクが高いですので要注意です。
一度、自分の食生活を見直してみましょう。
動物性の脂質を取りすぎていないでしょうか?
洋食中心の生活で、
和食を食べる回数が少ないことはないでしょうか?
和食を中心にした食生活に切り替えれば、
自然と脂質の摂取量は減ります。
また、暴飲暴食は避けてくださいね。
そして、意外かもしれませんが
胆のう炎はストレスと関係していて、
ストレスを感じると胆のう炎が悪化したり、
胆のう炎を誘発する原因となりますので、
ストレスは溜め込まずに
こまめに発散するようにしてください。
もちろん、このような対策はあなた1人で行うのではなく、
一緒に食事をする機会が多い家族全員で
取り組むようと良いでしょう。
胆のう炎は発見が早ければ、痛み止めで様子を見たり、
抗生剤を投与するなど内科的な治療で済みますので、
持続的な右上腹部痛を感じたら、
早めに医療機関を受診してくださいね。