尿の色は健康のバロメーター。尿の色をチェックして、自分の健康状態を知りましょう。
尿が無色透明なのは問題なし!
尿はあなたの体調を映し出す鏡だって知っていますか?
自分の尿をよく観察してみると、
日によって多少色が変わっているのがわかると思います。
健康的な尿の色は、薄い黄色ですよね。
では、薄い黄色以外の尿が出た場合は、
何か健康に問題があるのでしょうか?
まずは、ほとんど黄色がかっておらず、
ほぼ無色透明の尿の場合です。
尿が黄色がかっているのは、
ウロビリノーゲンという色素が尿中に混ざっているためですが、
無色透明の尿はこのウロビリノーゲンが
ほとんど含まれていないので、無色透明なんです。
尿中のウロビリノーゲンが少ない原因は、
尿量が多くなったことです。
尿量が増えたため、
ウロビリノーゲンの濃度が下がったんです。
尿量が増える理由は水の飲みすぎや
利尿作用のあるカフェインをとったときですので、
一時的に尿量が増えて、
尿の色が無色透明に近くなった場合は、
健康上に何の問題もありません。
濃い黄色は脱水のサイン
では、次は尿の色が濃い黄色になった場合です。
尿の色がやけに濃いなぁと感じる日はありませんか?
尿の色が濃い黄色になった場合は、
尿量が減少して尿中のウロビリノーゲンの濃度が
高くなっていることになります。
尿量が減少する原因は、ずばり脱水です。
体内の水分量が足りずに尿量が減って、
尿の色が濃い黄色になっているんです。
尿の色が濃い黄色の場合は、
脱水になっているという体からのサインですから、
しっかり水分を取って、尿量を増やすようにしましょう。
そうすれば、
いつものような薄い黄色の尿に変わってくるはずです。
茶褐色は肝障害?
尿の色が茶褐色になっている場合は要注意です。
なぜなら、尿が茶褐色になるのは、
肝障害が原因の可能性があるからです。
尿が茶褐色になるのは、
尿中にビリルビンが大量に混ざっているためです。
健康時は、尿中にビリルビンが混ざることはありません。
でも、尿中にビリルビンが混ざるのは、
肝臓に障害があったり、胆道が閉塞することで、
胆汁の流れが滞ることで、
ビリルビンが血液中に流れ出してしまい、
尿中に排泄されるようになるんです。
茶褐色の尿が続くという場合は、
肝障害の可能性がありますので、
早めに医療機関を受診してください。
赤みがかっているときは出血の可能性
尿が赤みがかっている場合は、
尿路のどこかで出血が起こり、
尿中に血が混ざっているためです。
尿に血液が混ざる場合は、膀胱炎や尿路結石、
腎炎などのほかに腎臓がん、膀胱がん、
前立腺がんなどの可能性があります。
腎臓からの出血のときは比較的暗い赤色で、
膀胱からの出血のときは鮮やかな赤色になりますが、
見ただけで「赤い」とわかる尿の色の場合、
出血が比較的多いですので、
すぐに医療機関を受診するようにしましょう。
尿の色は健康のバロメーターです。
今まで尿の色を気にしていなかった人も、
尿の色をチェックする習慣をつけてみてはいかがですか?