朝風呂と飲酒後の入浴は危険!入浴の効能と注意点を知りましょう。
入浴の効能
日本人は、入浴が大好きなことで知られていますよね。
日本人ほど、毎日湯船につかり、
温泉旅行に頻繁に訪れる国民はいないのではないでしょうか?
最近は、入浴せずに
シャワーで済ませてしまう人も増えていますが、
健康のためにはシャワーだけではなく、
しっかり湯船に入って、入浴したほうが良いんですよ。
入浴の効能をご紹介したいと思います。
入浴の効能は、
「温熱効果」、「水圧効果」、「浮力効果」の3つです。
温熱効果は、入浴をして体を温めることで、
血行が良くなり、
老廃物の排泄や新陳代謝の促進につながります。
また、自律神経に刺激を与えますので、
ぬるめのお湯に入れば、
副交感神経が刺激されてリラックス効果が、
熱めのお湯に入れば交感神経が刺激されて、
頭を目覚めさせるといった効果が得られます。
水圧効果は、お湯に入ることで、体に水圧がかかり、
下肢の血液を押し上げて心臓に戻してくれるので、
血行促進効果が得られます。
浮力効果は、お湯の中では浮力を得ますので、
筋肉や関節への負担が軽減し、
リラックス効果や疲労回復効果が期待できます。
朝風呂と飲酒後は危険?
朝風呂って贅沢な気分にさせてくれるものですよね。
温泉に行くと、
必ず朝風呂に入るという人も多いと思います。
ただ、朝風呂は体調によっては危険なことを
知っていますか?
朝は、体内が水分不足になっていることが多いんです。
脱水の状態で入浴し、汗をかくと、さらに脱水傾向が高まり
血液の濃度が濃くなって、血栓ができやすくなり、
脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高まります。
また、飲酒後もアルコールには利尿作用があり、
脱水状態になっていますので、
朝風呂と同様のリスクがあります。
また、アルコールには血管拡張作用があるため、
血液の循環が乱れやすく、その状態で入浴すると、
急激な血圧低下や不整脈などを引き起こしかねません。
入浴する時の注意点
朝風呂と飲酒後以外の入浴時の注意点は、
食後は入浴を避けることです。
食事後は、消化器の働きを活発化させるために、
胃や腸の血流が増加します。
しかし、食事後すぐに入浴すると、
血行が促進されますので、胃や腸の血流が増加せず、
血流が全身に分散されるので、
消化不良を起こしてしまいます。
できれば、食後1時間は入浴を避けるようにしましょう。
また脱衣所や浴室を温めておくことも必要です。
リビングと脱衣所の温度差が大きいと、
リビングは暖かく、脱衣所は寒く、
湯船の中は温かくなりますので、
激しい温度差を短時間に経験することになります。
温度差が大きいと、心臓に負担を与え、
血圧の急上昇・急降下をもたらします。
心臓への負担と血圧の急激な変化は、
元々循環器系の既往がある人にとっては、
致命傷になりかねません。
入浴は健康に良いのですが、
一歩間違うと危険なこともありますので、
注意点を良く守って入浴しましょう。