イメージ画像

足の裏の痛みやしびれ、それはモートン病が原因かもしれません!




足の裏の痛みの原因は?

140823-2

「歩いていると、足の裏に痛みを感じる」、
「足の裏がなんだかしびれる」、
このような症状が思い当たる場合は、
モートン病が原因かもしれません。

「モートン病」は、あまり馴染みのない病名ですよね。

モートン病の名前は、トマス・モートンという人が、
この病気を発見したためにつけられました。

モートン病は、足の裏、
特に足の指の第3~4足趾間や第2~3足趾間、
第4~5足趾間に痛みやしびれ、
灼熱痛(熱さを伴った痛み)などの症状を引き起こします。

この痛みは、耐え難いほどの激痛であることも多く、
また場合よっては足の裏だけではなく
ふくらはぎにまで痛みの範囲が広がることもあります。

モートン病の痛みの特徴は、座っている時や寝ている時など
足の裏に負担がかかっていない時は、
痛みがない、もしくは軽減しているのですが、
つま先立ちになったり、長い時間歩いていたりすると、
痛みが出現するんです。

もし、ぶつけたり怪我をしていないのに、
歩いたりつま先立ちをすると、足の裏の痛みやしびれが出て、
それが1ヶ月以上続くという場合は、
モートン病を疑ったほうが良いでしょう。

モートン病の原因は?

cont16-2

モートン病は、神経障害の一種です。

つま先立ちなど足の指の付け根の関節に、
長期間にわたって過度に負担をかけることで、
足の指へつながる神経が靭帯と地面の間で圧迫されることで、
痛みやしびれなどの症状を引き起こします。

つま先立ちをすると、
足の指の関節に集中して体重がかかりますし、
皮膚が伸びますので、脂肪などによるクッションが薄くなり、
ダイレクトに神経を圧迫することになるんです。

モートン病を発症しやすいのは、外反母趾がある人です。

外反母趾があると、
つまずかないように無意識で足の指に力を入れ、
指を上げながら歩いているので、
足の指の付け根が地面に直接つきやすくなるんです。

このほか、ハイヒールを多用する人や中腰での作業が多い人も
足の指の付け根に力が加わりやすいですので、
モートン病を発症しやすくなります。

また、40代以降の中年女性
モートン病を発症しやすいこともわかっています。

モートン病の治療法

cont26-6

足の裏に原因不明の痛みやしびれを感じたら、
できるだけ早く整形外科を受診して、
適切な治療を始めなければいけません。

モートン病は放置しておくと、
どんどん進行して痛みがひどくなり、
最終的には歩くことが困難になってしまいます。

モートン病の治療は、まず保存的療法を行います。

具体的には、ハイヒールを禁止するなど
痛みがある部分を安静にしておいたり、
内服やブロック注射などで痛みを緩和したり、
靴の中敷を工夫して
指の付け根への負担を軽くするなどです。

このような保存的療法を
約3ヶ月行っても症状が改善しない場合は、
神経剥離や神経腫の摘出などの手術を行うことになります。

悪化すると、保存療法では改善しなくなりますので、
足の裏の痛みを感じたら、
我慢せずに整形外科を受診してください。





タグ



2014年8月23日 | カテゴリー:手・足

あわせて読みたい関連記事