足の裏の痛みやしびれ、それはモートン病が原因かもしれません!
足の裏の痛みの原因は?
「歩いていると、足の裏に痛みを感じる」、
「足の裏がなんだかしびれる」、
このような症状が思い当たる場合は、
モートン病が原因かもしれません。
「モートン病」は、あまり馴染みのない病名ですよね。
モートン病の名前は、トマス・モートンという人が、
この病気を発見したためにつけられました。
モートン病は、足の裏、
特に足の指の第3~4足趾間や第2~3足趾間、
第4~5足趾間に痛みやしびれ、
灼熱痛(熱さを伴った痛み)などの症状を引き起こします。
この痛みは、耐え難いほどの激痛であることも多く、
また場合よっては足の裏だけではなく
ふくらはぎにまで痛みの範囲が広がることもあります。
モートン病の痛みの特徴は、座っている時や寝ている時など
足の裏に負担がかかっていない時は、
痛みがない、もしくは軽減しているのですが、
つま先立ちになったり、長い時間歩いていたりすると、
痛みが出現するんです。
もし、ぶつけたり怪我をしていないのに、
歩いたりつま先立ちをすると、足の裏の痛みやしびれが出て、
それが1ヶ月以上続くという場合は、
モートン病を疑ったほうが良いでしょう。
モートン病の原因は?
モートン病は、神経障害の一種です。
つま先立ちなど足の指の付け根の関節に、
長期間にわたって過度に負担をかけることで、
足の指へつながる神経が靭帯と地面の間で圧迫されることで、
痛みやしびれなどの症状を引き起こします。
つま先立ちをすると、
足の指の関節に集中して体重がかかりますし、
皮膚が伸びますので、脂肪などによるクッションが薄くなり、
ダイレクトに神経を圧迫することになるんです。
モートン病を発症しやすいのは、外反母趾がある人です。
外反母趾があると、
つまずかないように無意識で足の指に力を入れ、
指を上げながら歩いているので、
足の指の付け根が地面に直接つきやすくなるんです。
このほか、ハイヒールを多用する人や中腰での作業が多い人も
足の指の付け根に力が加わりやすいですので、
モートン病を発症しやすくなります。
また、40代以降の中年女性が
モートン病を発症しやすいこともわかっています。
モートン病の治療法
足の裏に原因不明の痛みやしびれを感じたら、
できるだけ早く整形外科を受診して、
適切な治療を始めなければいけません。
モートン病は放置しておくと、
どんどん進行して痛みがひどくなり、
最終的には歩くことが困難になってしまいます。
モートン病の治療は、まず保存的療法を行います。
具体的には、ハイヒールを禁止するなど
痛みがある部分を安静にしておいたり、
内服やブロック注射などで痛みを緩和したり、
靴の中敷を工夫して
指の付け根への負担を軽くするなどです。
このような保存的療法を
約3ヶ月行っても症状が改善しない場合は、
神経剥離や神経腫の摘出などの手術を行うことになります。
悪化すると、保存療法では改善しなくなりますので、
足の裏の痛みを感じたら、
我慢せずに整形外科を受診してください。