子供に薬を飲ませるには、ジュースや牛乳ではなく、専用ゼリーを使いましょう。
お茶で薬を飲むのはNG?
市販薬や処方薬を服用する時、
水や白湯で飲むのが一番良いというのは
皆さんご存知ですよね。
でも、わざわざ水を用意するのが面倒で、
持っていたペットボトルのお茶やコーヒーなどで
飲んでしまった経験がある人は多いと思います。
お茶やコーヒーで薬を飲むのはいけないのでしょうか?
お茶やコーヒーには、カフェインが含まれています。
カフェインはテオフィリンという
喘息治療薬と一緒に摂取すると、
吐き気や嘔吐などの副作用が出やすくなりますので、
注意が必要です。
お茶やコーヒーに含まれるタンニンは、
鉄分の吸収を妨げるため、
貧血などで鉄剤を服用している人は
鉄剤と一緒にお茶やコーヒーを飲んではいけないと
言われていましたが、
現在は鉄剤に含まれる鉄量が非常に多いため、
タンニンで鉄分の吸収を多少妨げられても、
治療効果に問題はないと言われています。
気をつけたい飲み合わせ
小さなお子さんに薬をきちんと飲ませるのは、
とても大変ですよね。
お子さんに薬を飲んでもらうために、
四苦八苦した経験があるお母さんがほとんどだと思います。
乳幼児に薬を飲ませるために、
水の代わりにジュースや牛乳で薬を飲ませたり、
ヨーグルトに薬を混ぜたりしたことはありませんか?
甘いものを一緒に飲ませると、
薬の苦味がごまかされますので、
乳幼児でも飲みやすくなるのですが、
やはり飲み合わせに注意しなければいけません。
グレープフルーツジュースと薬の相性が悪いのは
皆さんご存知だと思いますが、オレンジジュースや
アップルジュースなどのフルーツジュースも
一部の抗生物質や抗アレルギー薬などの薬効に影響を与えます。
また牛乳やヨーグルトにはカルシウムが多く含まれていますが、
カルシウムが薬の成分の吸収を遅らせることがありますし、
牛乳が胃酸を中和して、
腸で溶けるようにコーティングされた錠剤が
胃で溶けてしまうこともあります。
これらの影響は、
全ての薬で起こるわけではありませんが、
注意しておいたほうが良いでしょう。
乳幼児に薬を飲ませる方法
水では薬を飲んでくれない、
でもジュースや牛乳では飲ませてはいけない場合、
乳幼児に薬をきちんと飲ませるのは
どうしたら良いのでしょう?
乳幼児に薬を飲ませるときは、
服薬補助ゼリーを使いましょう。
服薬補助ゼリーは、普通のゼリーとは違い、
薬の成分に影響を与えないように作られていますし、
イチゴ味やグレープ味など
小さなお子さんが好きな味が揃っていますので、
小さなお子さんでも簡単に薬を飲むことができます。
この服薬補助ゼリーは乳幼児だけではなく、
薬を飲むのが苦手な大人にも使えます。
特に、少し飲み込む力が落ちてきた
高齢者にはおすすめです。
服薬補助ゼリーは、
子供用だけではなく大人用もありますので、
大人が使用する場合はそちらを選ぶと良いでしょう。
服薬補助ゼリーは、
薬局やドラッグストアで購入できますので、
積極的に使ってみてください。